2024年3月2日付けの「マネーポストWeb」が、
『マクドナルド「レジ袋有料化」で消費者たちの心配事 「エコバッグの中でドリンクがこぼれたら…」「セットメニューにはレジ袋が必須」』
という見出しの記事を報じていました。
要は、長崎県でレジ袋有料化の取り組みを開始し、消費者の反応を見て、全国展開で、レジ袋の有料化をする方向のようです。
以下に、この記事を要約し、考察しました。
《記事の要約》
2024年4月から、日本マクドナルドは長崎県内の店舗でプラスティック製レジ袋の有料化を実施すると発表した。
この措置は1枚5円で、今後全国展開の可能性も示唆している。
この動きは、温室効果ガス排出量をゼロにする目標「ネット・ゼロ・エミッション」達成に向けた一環であり、マクドナルドは以前から環境配慮型の取り組みを行っている。
2020年の容器リサイクル法改正に基づき、小売業界ではレジ袋有料化が義務付けられており、マクドナルドもこれに従っているが、バイオマス素材を使用したレジ袋については、これまで無料提供を続けていた。
しかし、消費者からはテイクアウト時の不便さを指摘する声が上がっている。
特に、飲食物の搬送における油漏れや飲み物のこぼれるリスクに関する懸念があり、エコバッグ使用時の安定性問題が挙げられている。食品の安全な運搬を考えると、レジ袋の必要性が強調されており、有料化による消費者の負担増や、テイクアウトメニュー選択の変化が予想される。
外食チェーン業界に詳しい専門家は、マクドナルドのレジ袋が商品の特性に合わせて設計されており、持ち運びやすさが重要な要素であると指摘。家族や大人数でのテイクアウト時のレジ袋の利便性と、ドリンクの搬送における紙製ホルダーの使用による安定性確保の重要性を強調している。
レジ袋有料化により、消費者はエコバッグへの移行や、レジ袋購入の意思決定を迫られるが、これがメニュー選択やテイクアウトの習慣にどのような影響を及ぼすかは今後の注目点である。
(記事の要約、ここまで)
これまで、特にサービス業には、「顧客の暗黙の要求事項を満たす」という発想がありました。
例えば、ユースホステルなら、寝間着やハブラシ、タオルは「持参」ですが、ホテルに宿泊すれば、宿泊料の中に、ハブラシなどアメニティ類や寝間着、タオルは、部屋に備え付けられています。
飲食店なら、ラーメン代で、お冷やや箸、爪楊枝は、タダで含まれています。
それが、容器包装リサイクル法により、コンビニやスーパーでのレジ袋が有料になり、「サービス業におけるこれまで当然だったサービス」が有料になりました。
レジ袋については、昭和世代の私は、近所の八百屋へ、買い物袋(今で言うエコバック)を持たされていたお使いしていた世代なので、「確かに、レジ袋が単なるゴミになり無駄と感じる家庭も多いだろうし、エコの時代だからしょうがないか」と思っていました。
しかし、マクドナルドにおいて、テイクアウトを前提とするレジ袋の有料化は、個人的には、「レジ袋を購入しないなら、商品に対する責任は、カウンター渡しで、その後の責任はお客様ですよ」と宣言されているようで、少々納得がいきません。
記事にもあるように、持参のレジ袋やエコバックでは、セット商品、特に飲料の運搬は難しいため、結局は、レジ袋を購入することになります。
私自身は、セットメニューをテイクアウトすることは滅多になく、「ハンバーガー2個」や「ハンバーガーとアップルパイ」など単品の組み合わせ注文なので、「紙袋」で済むので、マクドナルドのテイクアウトでレジ袋自体に入れてもらった経験は数えるほどですが、今後は、こうした、「テイクアウトは飲料抜き注文」が、消費者の意識として、少し、増えるかもしれないです。
マクドナルドのレジ袋有料化後の変化を注視したいと思います。
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