2024年2月22日付の朝日新聞Digitalが、
「イトーヨーカドー津田沼店が閉店へ 売り上げ全国トップの時代も」
と言う見出しの記事を報じていました。
以下に、この記事を要約して、考察しました。
《記事の要約》
2024年9月、千葉県習志野市にあるイトーヨーカドー津田沼店が閉店することが、運営するイトーヨーカ堂によって発表されました。
この店舗はJR津田沼駅近くに位置し、1977年の開店以来、地上8階、地下1階にわたる広大なフロアで食品や衣料品、家電、家具など多岐にわたる商品を扱ってきました。
特に1980年代と1990年代には、イトーヨーカドー全国店舗中で売り上げ1位を10年以上連続で記録するなど、地域のにぎわいを支えてきました。しかし、近年は売り上げが苦戦していたと見られます。
閉店の背景には、親会社セブン&アイ・ホールディングスによる2023年3月の事業構造変革発表があります。
この発表では「首都圏へのフォーカス加速」が掲げられ、店舗網の見直しが進められていました。その一環として、イトーヨーカ堂は北海道、東北、信越地方からの撤退を既に明らかにしており、津田沼店の閉店も収益性の検討の結果とされています。
津田沼地域では、1970年代後半に大手企業が相次いで出店し、激しい商戦を繰り広げた「津田沼戦争」の時代がありました。しかし、時が経つにつれ、丸井や高島屋は撤退し、地域のシンボルだったパルコも2023年2月に閉店しています。
習志野市の担当者は閉店を惜しみ、新京成電鉄(駅ビルオーナー)も「閉店は大変残念」とコメントしつつ、後継テナントの探索を始めていると述べています。
この閉店は、地域にとって大きな変化であり、多くの人々にとって終わりと新たな始まりの象徴となっています。
(記事の要約ここまで)
私自身は、1970年代に、津田沼近郊に住んでいたので、「幼少期の津田沼の思い出のお店がとうとう全て無くなる・・・」と少し感傷的な気分になります。
しかし、客観的には、イトーヨーカドーの津田沼店は、現代の消費者目線だと、ありきたりの店舗レイアウト、売場作り、品揃えと評価する人が多いようです。
また、イトーヨーカドー自体が、店舗エリアの特性に配慮した経営戦略ではないので、「津田沼店の経営の建て直し」は、まだ、可能に感じます。
しかし、記事にあるように、会社として「首都圏へのフォーマスト店舗網の見直し」を進めているので、「現在の数字」で、「撤退」が決まったのでしょう。
話しは逸れますが、都内在住の親戚(小学生)は、イトーヨーカドーの衣料品(特に下着や靴下)のファンですが、各イトーヨーカドーの店舗から衣料品売り場がどんどん撤退していて、ショックを受けていました。
ライバルであるイオンと比較して、一般的に「食品売り場の鮮度が良い」という評価は健在なので、得意分野に絞っていく方向だとも思いますが、要は、イトーヨーカドー式GMSは、世間から「オワコン」と評価された結果は、今後、イオン一強化が加速することが必然で、感情論ですが、淋しいなと思います。
(※ 自分を変える“気づき”ロジカル・シンキングのススメ メルマガ895号より)
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