2024年3月16日に予定されているダイヤ改正から、JR北海道は、割引をネットに集約するとの報道がありました。
以下に、2023年12月16日付けの北海道新聞の記事を要約します。
《記事の要約》
JR北海道は、2024年3月16日のダイヤ改正に伴い、四つの主要特急列車(北斗、すずらん、おおぞら、とかち)を全席指定席化し、従来の割引切符を廃止することを発表しました。
これにより、割引はインターネット予約サービス「えきねっと」経由でのみ受けられるようになります。
この変更は、特にネット操作に不慣れな利用者にとって追加の負担となる可能性があります。
この変更により、これまで自由席を利用していた乗客は、指定席の料金差約500円が新たなコストとなります。
また、えきねっとでの事前予約が必要になるため、登録していない乗客には実質的な値上げが生じることもあります。たとえば、現在札幌―東室蘭間の自由席は最安で2615円ですが、ダイヤ改正後の指定席料金は割引なしで5220円と約2倍になります。同様に、他の特急列車の料金も18~25%上昇する可能性があります。
この自由席廃止と割引切符廃止の理由は、空席減少と運行効率の向上を狙ったものです。
JRは、航空券やホテル予約のように、需要に合わせた価格設定を目指しています。
そのため、ネット予約を活用し、利益最大化を図る方針です。この変更に合わせて、13日前までにネットで予約可能な「お先にトクだ値」の対象期間を拡大し、割引制度も一部で引き上げます。
しかし、このシステム変更が、特にインターネットに不慣れな利用者にどのような影響を与えるかは注目されます。
(要約、ここまで)
要は、
1)四つの特急列車を全席指定席化し、従来の割引切符を廃止する
2)割引はインターネット予約サービス「えきねっと」を通じてのみ可能になる
3)ネット操作に不慣れな利用者には、追加の負担が生じる可能性がある
4)JR北海道は、ネット予約による柔軟な価格設定を通じた利益最大化を図る方針
ということです。
「ネット弱者切り捨てだぁ」と叫びたくなってしまいますが、JR北海道は、民営化された鉄道会社であり、当然の方向性なのでしょう。
ただ、「思い立ったら吉日」的に、ふらっと当日に小旅行したい時は、「えきねっと」予約の「トクだ値」は、予約数が限定なので、利用しづらく、正規料金での利用になるでしょう。
よく考えれば、飛行機や宿泊代は、すでに、利用者数に応じた価格変動制が常識化しているので、「聖域」だった「JRの特急料金」が、従来の割引切符の販売が廃止され、「えきねっと」の割引拡充による早期予約の促進化は、時代の流れなのでしょうね。
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