2023年12月上旬に、北海道北竜町のガソリンスタンドで、水が混入したガソリンを販売し、車の不具合訴える連絡が複数あったという報道がありました。
2023年12月8日の「北海道放送」の報道を以下に要約しました。

 

《報道の要約》

2023年12月2日に北海道北竜町の「きたそらち農協北竜和給油所」で販売されたレギュラーガソリンに水が混入していることが判明しました。
これは、複数の顧客から「車のエンジンがかからない」との報告があったことを受けて発覚しました。
調査の結果、約250リットルの水がガソリン保管用地下タンクに混入していたことが明らかになりました。
12月4日には、消防の点検で異常が無いことから、一時的に販売が再開されましたが、その後北海道経済産業局による行政指導を受け、12月7日に販売を中止し、原因究明のため臨時休業に入りました。
水が混入した原因は未だ不明です。

(要約、ここまで)
 

一般論ですが、地下タンクに「水が混入」する原因を挙げてみます。

a) タンクの破損や亀裂:
タンクの老朽化による破損や亀裂から水が侵入した可能性があります。


b) タンクローリーからの誤った混入:
タンクローリーが誤って水を含んだ燃料をタンクに供給した場合が考えられます。


c) 地下水の浸透:
地下水位の上昇や浸透によって水が地下タンクに入り込む可能性があります。


d) 不適切なメンテナンス:
タンクや配管のメンテナンスが不適切で、雨水などが混入した可能性があります。


e) 操作ミス:
ガソリンスタンドの従業員による誤操作や管理ミスによって水が混入した可能性があります。

 

どのぐらいの期間で「250リットル」の水がタンクに混入していたのか、情報がありませんが、タンクローリー車からの混入は、想像ができないので、雨水や排水がタンクに何らかの理由で混入したのでしょう。

消防法の規定では、地下タンクの点検は、設置後15年までは3年ごと、15年以降は1年ごととなっており、おそらく、これまで以上は無かったのでしょう。

ただ、これは、危険物(ガソリン)が地中に漏出することを防ぐための検査で、水の混入は、タンク直上の液面計にある検水口等から、ウォーターリボン(ウォーターフィーリングペースト)を塗布した検水棒又は検水ワイヤーをタンク底部に達するまで挿入し、リボンが水に反応して変色していないかを点検し確認します。
この点検を実施していれば、これだけ大量の「水」がタンクに混入していたことは、事前にチェックしていたはずなので、このスタンドの管理ミスも改善策には必要です。

 

地下タンクは、40年以上経過すると、油漏れを防ぐ改修か取り替えが必要になりますが、その他にも「水の混入」などの管理が大変です。
地図で北竜町のガソリンスタンドを検索すると、スタンドは「きたそらち農協北竜和給油所」しかなく、このスタンドが休業となると、雨竜町、妹背牛町、秩父別町などまで行かないと自家用車は給油できません。
早く今回の水混入原因が判明して欲しいものだと思います。

 

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