個人的には、品質マネジメントシステム(ISO9001)の審査やコンサルティングに関わるようになって、久しい。

ISO9002が規格としてあった大昔は、サービス業においては、「設計開発のないISO9002」を選択する組織ばかりでした。

ISO9001になってからもしばらくは、「適用除外(適用不可能)」ばかり。

最近では、「サービス業における設計・開発」の考え方が世の中に浸透し、そのようなケースは少なくなりました。

今回は、「生命保険業」についての「製品・サービスにおける設計・開発」の事例を挙げてみたいと思います。

 

生命保険業における「製品及びサービスの設計・開発」の10個の事例を以下に示します。

 

◆保険商品の開発:

生命保険会社は、顧客のニーズに応じて様々なタイプの保険商品を設計・開発します。

これには、終身保険、定期保険、医療保険、教育資金保険などが含まれます。

 

◆プレミアム計算:

保険料(プレミアム)の計算方法は、リスク評価、利益計算、法規制などに基づいて設計・開発されます。

 

◆デジタル化の推進:

オンラインでの保険申し込みや情報提供、顧客サポートなど、デジタル化によるサービスの設計・開発が行われます。

 

◆クレーム処理プロセス:

保険金請求時の対応プロセスも重要なサービスとなります。迅速で透明性のあるクレーム処理が求められます。

 

◆顧客向け情報提供サービス:

保険商品の詳細や保険契約に関する情報、保険に関する教育情報など、顧客向けの情報提供サービスが開発されます。

 

◆フィナンシャルアドバイザリーサービス:

顧客の個別のニーズや状況に応じて保険商品を提案するためのフィナンシャルアドバイザリーサービスが設計・開発されます。

 

◆設計・開発における法規制の遵守:

保険商品の設計・開発には、多くの法規制が関与します。

これらの法規制に適合する製品とサービスの設計・開発が求められます。

 

◆保険商品の改良:

顧客のフィードバックや市場の動向に応じて、既存の保険商品の改良が行われます。

 

◆リスク評価とマネジメント:

保険会社は、保険商品の設計・開発の過程で、リスク評価とマネジメントを行います。

これには、アクチュアリーによる複雑なリスクモデリングと評価が含まれます。

 

◆緊急時対応サービス:

災害や事故などの緊急時に、顧客が迅速に連絡を取り、支援を受けられるようなサービスを設計・開発します。

これは通常、24時間対応のコールセンターやデジタル通信プラットフォームを通じて提供されます。

 

これらの事例は、生命保険業における「製品及びサービスの設計・開発」の一部を示しており、ISO9001の要求事項に従って品質管理が行われることが重要です。

 

以上が「生命保険業」に関する「製品・サービスの設計・開発」の事例です。

マネジメントシステム構築や審査、指導の際の参考になれば幸いです。

(※ 自分を変える“気づき”ロジカル・シンキングのススメ メルマガ857号より)

 

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