『人生の99%は思い込み』の著者である心理学者の鈴木敏昭氏によれば、次に示す質問の6個以上に「はい」だと、「常識に縛られている」といえるそうです。
・子どもが学校へ行くのは当然だ。
・場の空気に水を差さない方がよい。
・女性に年齢を聞くべきではない。
・デートでは男の方がおごるべきだ。
・相手の年齢・地位などによって対応を変えるのは当然だ。
・社員(生徒)の不祥事に上司(校長)が直接関係なくても謝罪するのは当然だ。
・みんなが残業しているときに、一人だけ定時に帰るのはおかしい。
・外出前に髪や化粧(とくに女性)など身だしなみを整えるのは当然だ。
・年賀状などには返事をするべきだ。
・大人になったら、結婚して子どもを持つべきだ。
ちなみに、私は、7つが「はい」。
「6個以上に、はい、だと常識に縛られている人」だとわかっていても、「自分、もしくは、誰か」に相談されたら、こう答えるだろうなぁ、という基準で考えると、7つになってしまいます。
ただ、「常識に縛られていること」=「社会悪」では、決してないと思います。
世の中には、本質的には、「意味が無いこと」であっても、その時代に「マナーやルール」があるので、それを無視した行動をすれば、社会の秩序は壊れ、混乱することになるでしょう。
重要なのは、「常識」と言われていることを「無条件で信じない」ことです。
「なぜ?」、「どうして?」と常に、疑問を持つ思考がなければ、知らず知らずに「思い込みに囚われる」人になっていくでしょう。
そもそも、「常識」とは、「その時代や社会に生きている多くの人が信じている考え」(思い込み)です。
私は、何かのニュースがあったときに、Twitterやヤフーコメントで、世間の反応をチェックします。
その時に、Twitterやヤフーコメントを見る前に、目を閉じて「自分ならどう考えるか」を1分程度考えてから、投稿されたコメントを読みます。
この「自分ならどう考えるか」の作業をせずに、コメントを読むと、賛否について大勢派の意見に流されやすくなります。
私は、決して「勝ち馬に乗る」タイプではありませんが(※どちからといえば、斜に構えて捉えるタイプ)、小心者なので、もし、世の中の主流意見と違った場合は、心の中に「それは違うんじゃ無いかな」という考えを抱きつつ、非主流派の意見に賛同してくれる仲間が身近に出現するまで、「考えを温めている」タイプです。
個人的に、社会や経済が成り立たなくなるので、「思い込まされているよなぁ」と社会人になった頃から、強く感じつつ、社会や周囲の環境に同調や協調して、一部、流されてしまったものとして、例えば、
・生命保険に加入するのが当たり前
・学校を卒業すると就社するのが当たり前
・持ち家を持つために30年以上の住宅ローンを組むのは当たり前
・仕事は最低、「3年」は辞めてはけない(石の上にも3年)という常識
などがあります。
これら、ひとつひとつについての検証コメントは、別の機会に譲りますが、生活スタイルは、ひとそれぞれなので、「必ずこうした方がよい」というものでないことは、年齢を重ねれば、実感することですが、若い頃は、何も考えないと「まわりに流された思考や行動」となり、それが「ふつう」(常識)と思い込んでしまうわけです。
「思い込み」が恐ろしいのは、「なぜ、どうして?」と「考える力が身に付かないこと」と、「時代の変化に対応できないこと」だと私は考えます。
それと、「陰謀論」ではないですが、例えば、国の教育、社会システム、グローバルスタンダード、マスメディア・・・などは、「真実を隠し、このように社会を誘導したい人たちに、巧妙に煽動されている」から、「本当に正しいことなのか」、「みんなの意見と思い込まされているだけではないのか」、「誰の徳になることなのか」・・・といったことを、常によく考える必要があるのです。
つまり、繰り返しになりますが、社会秩序や安全牌な人生を過ごすために結果として「常識」に従い、「同調圧力に乗ること」は悪い選択とは言えませんが、「無条件で信じないこと」がとても大事で、自分の価値観や生活観に合った「プロセスを経た結論」を持つことが、自分の最適解なのだということです。
(※ 自分を変える“気づき”ロジカル・シンキングのススメ メルマガ801号より)
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