個人的には、品質マネジメントシステム(ISO9001)の審査やコンサルティングに関わるようになって、久しい。

ISO9002が規格としてあった大昔は、サービス業においては、「設計開発のないISO9002」を選択する組織ばかりでした。

ISO9001になってからもしばらくは、「適用除外(適用不可能)」ばかり。

最近では、「サービス業における設計・開発」の考え方が世の中に浸透し、そのようなケースは少なくなりました。

今回は、「スーパーマーケット」についての「製品・サービスにおける設計・開発」の事例を挙げてみたいと思います。

 

スーパーマーケットにおける「製品及びサービスの設計・開発」の10個の事例を以下に示します。

 

◆商品陳列の設計:

商品の配置やレイアウトは顧客の購買体験に大きな影響を与えます。

陳列の設計は、商品の見つけやすさ、通路の流れ、特定商品の強調などを考慮して行われます。

 

◆プライベートブランド商品の開発:

多くのスーパーマーケットは独自のプライベートブランド商品を開発しています。

これは製品の品質、価格、パッケージデザインなどを綿密に設計・開発することを含みます。

 

◆チェックアウトサービスの改善:

効率的でスムーズなチェックアウト体験を提供するため、自動化されたレジシステムの開発やセルフチェックアウトシステムの導入などが行われます。

 

◆デジタルサービスの開発:

オンラインショッピングやモバイルアプリを通じたサービス、デジタルクーポン、電子レシートなど、デジタル化によるサービスの設計・開発が行われます。

 

◆カスタマーサービスの改善:

顧客の問い合わせや苦情の処理、店舗内のアシスタンス、製品の返品・交換などのサービスを開発・改善します。

 

◆フードサービスの開発:

デリカテッセン、ベーカリー、寿司などのフードサービスを開発します。

これにはメニューの設計、衛生管理、サービスの提供方法などが含まれます。

 

◆環境に優しい取り組み:

環境に配慮した製品の選択、リサイクル可能なパッケージの使用、エネルギー効率の良い設備の開発など、環境に優しい取り組みを行います。

 

◆特別イベントやプロモーションの企画:

季節のイベントや特別プロモーションの企画を行います。

これには、特定の商品やサービスの強調、割引やギフトの提供などが含まれます。

 

◆在庫管理の改善:

在庫管理システムの開発を通じて、商品の在庫状況をリアルタイムで把握し、適切な補充計画を立てることが求められます。

これは、商品の欠品を防ぎ、顧客満足度を高めます。

 

◆食品安全管理の強化:

食品を扱うスーパーマーケットでは、食品安全管理が重要です。

これには、衛生管理の徹底、食材の適切な保管・調理法の開発、食品の溯源性の確保などが含まれます。

 

これらの事例は、スーパーマーケットにおける「製品及びサービスの設計・開発」の一部を示しており、ISO9001の要求事項に従って品質管理が行われることが重要です。

 

以上が「スーパーマーケット」に関する「製品・サービスの設計・開発」の事例です。

マネジメントシステム構築や審査、指導の際の参考になれば幸いです。

(※ 自分を変える“気づき”ロジカル・シンキングのススメ メルマガ859号より)

 

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