LINEメッセージにおける「おばさん構文」が、今、やり玉に挙がっているそうです。
この記事は、2023年11月11日付の産経新聞が報じたものですが、背景には、「メールメッセージについて、ガラ携世代の中年とSNS世代の若者が育った文化の違い」があるようです。
以下に、「おじさん構文」、「おばさん構文」の特徴と背景、「おじさん、おばさん世代」が、若者とLINEメッセージをする際に気をつけることをまとめてみました。
《おじさん構文の特徴》
・長文で読点を多用する。
・近況報告を含む無関係な情報を送る傾向がある。
・女性に対しては遠回しに下心をのぞかせることがある。
・絵文字や顔文字を多用し、過度にフレンドリーな印象を与える。
《おばさん構文の特徴》
・語尾に「~だわ」「~よん」といったくだけた表現を使う。
・「しマス」のようにカタカナを混ぜることがある。
・小文字「ぁりがとう」のように特定の文字を小さくする。
・長文で、絵文字や顔文字を多用する。
《おじさん、おばさん構文の背景》
◆コミュニケーションツールの違い:
中高年はメール時代のコミュニケーションスタイルに慣れ親しんでおり、その習慣をSNSにも持ち込んでいる。
メールは長文で全ての情報を1通で伝えるため、文章が長くなる傾向にあり、読点を多用して読みやすくしていた。
一方、若者はリアルタイムで短く迅速にやり取りするSNSに慣れている。
◆感情表現の違い:
絵文字や顔文字の多用は、相手への気配りや感情を豊かに表現する中高年の試みであるが、若者はこれを過度な媚びや古臭いものと受け取ることがある。
《中高年が若者とのLINEメッセージで気をつけるべき点》
・短く要点をまとめて伝えることを心がける。
・無関係な情報や余計な近況報告を避ける。
・絵文字や顔文字の過度な使用を控える。
・相手の反応や好みを考慮して、言葉遣いや文体を選ぶ。
・若者のコミュニケーションスタイルに柔軟に対応し、自分のスタイルを押し付けない。
一般ユーザーに、電子メールが普及したのは、1996年7月に、世界初の無料Eメール「HoTMaiL」が提供されてからと言われています。
社内のグループウェアも1996年にIBMが開発した「Lotus Notes」だったと思いますが、当時、私が在籍していたコンサルティングファームでも、「ノーツ講習」が行なわれ受講した記憶があります。
つまり、それまでは、急ぎの用件は「電話」、少しかしこまった用件は、「ビジネス文書の手紙」でしたので、それが、「電子メール」に置き換わり始めた1997~1998年頃は、「ビジネス文書に慣れた世代」と「社会経験の浅い世代」との間で、世代間ギャップがありました。
当時の中年世代は、電子メールにも、「拝啓」、「敬具」といった頭語や結語を付けた文章でしたが、若者は、「いつもお世話になっております」といった挨拶文の文の後は、いきなり「本題」ですから、中年世代から「メールの文面が失礼だ」とお叱りを受けたことがしばしばありました。
育った時代の文化の違いで、こうした世代間ギャップは、いつの時代にもあることなので、相手の世代の背景を理解して、接することが、妙な軋轢を生まないための処世術なのでしょうね。
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