個人的には、環境マネジメントシステム(ISO14001)の審査やコンサルティングに関わるようになって、久しい。

大昔は、サービス業における環境側面は、いわゆる事務所で生じる「紙ゴミ電気」系ばかり。

最近では、「環境側面」の考え方が世の中に浸透し、そのようなケースは少なくなりました。今回は、「テレビ・ラジオ放送事業」について、環境側面(できるだけ業種固有のもの)や法規制の事例を挙げてみたいと思います。

 

《テレビ・ラジオ放送事業における環境側面の事例》

・省エネルギーの照明(LED電球など)の導入

・エネルギー効率の高い放送設備の使用

・省エネルギーモード設定の導入

・無駄な電力消費を避けるための電源管理

・デジタル化による物理的な資材(テープやディスク)の削減

・電子機器のリサイクルまたは適切な廃棄

・スタジオやオフィスでの廃棄物の分別とリサイクル

・省水型トイレや節水蛇口の導入

・非放送時間の電力消費削減

・環境に配慮した建物デザイン(自然光の活用、断熱性能向上など)

・グリーン購入(環境に優しい製品やサービスの選択)

・送信施設の電磁波放出の管理

・リモートワークやオンライン会議の活用による交通量の削減

・地域との環境協力活動(清掃活動、エコイベントなど)

・省エネルギー化に向けた従業員教育

 

《有益な環境側面の事例》

・環境保全に関する情報提供や啓発活動

・環境保全に関する番組や特集の制作

・リモートワークやテレワークの推進によるCO2排出量の削減

・グリーン購入による地球資源の保護

・エネルギー消費削減による温室効果ガスの削減

 

《テレビ・ラジオ放送事業に関連する法規制の事例》

・電波法や放送法に基づく放送規定の遵守

・電気通信事業法の遵守

・個人情報保護法や著作権法の遵守

・廃棄物処理法やリサイクル法に基づく適切な廃棄物管理

・労働安全衛生法や労働基準法に基づく従業員の安全確保

 

《テレビ・ラジオ放送事業の緊急事態の事例》

◆火災対策:

消火器や火災報知器の設置、定期的な避難訓練の実施、避難経路の明示、緊急連絡体制の確立

◆地震対策:

建物の耐震性能向上、避難経路の確保、非常用持ち出し品の準備、避難訓練の実施

◆電力供給停止対策:

バックアップ電源の準備、電力供給停止時の放送継続プロトコルの確立

◆サイバー攻撃対策:

情報セキュリティの強化、不正アクセス対策、従業員への情報セキュリティ教育

◆放送事故対策:

設備の定期保守・点検、事故時の放送継続プロトコルの確立、緊急連絡体制の整備

 

これらの緊急事態の想定と対応手順を整備することで、テレビ・ラジオ放送事業においてもリスク軽減や事故防止に取り組むことが可能です。これらの対策は、関連法規の遵守やISO14001の要求事項にも対応する形で実施されることが望ましいです。

 

以上が「テレビ・ラジオ放送事業」に関する「環境側面や緊急事態、法規制等」の事例です。

マネジメントシステム構築や審査、指導の際の参考になれば幸いです。

(※ 自分を変える“気づき”ロジカル・シンキングのススメ メルマガ854号より)

 

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