千葉県千葉市にある「稲毛海浜公園」のプールに設置されている大型スライダーで、2023年8月に、8才の男の子が骨折する大けがを負ったそうです。
以下に、2023年8月15日付の日テレNEWSの記事を要約し、大型スライダーの事故原因が開始前に想定されなかった理由を考察してみました。
《記事の要約》
2023年8月5日、千葉市美浜区の稲毛海浜公園プールの大型スライダーで遊んでいた8歳の男の子が、左足の骨を折る事故が発生した。
千葉市とプールの運営会社、スライダーメーカーによる事故調査の結果、スライダーの水量が多く、スライダーのスピードが速すぎたことが事故の原因であると特定された。
この事故を受けて、スライダーの使用が中止され、千葉市は安全対策の見直しと再発防止策の導入を検討している。
《大型スライダーの事故原因が開始前に想定されなかった理由》
1)試験不足:
新しい施設や機器が導入される際に十分な試験が行われない場合、想定外の問題が発生する可能性がある。
2)基準の不明確さ:
安全基準や運用ガイドラインが明確でない、または存在しない場合、運営側が適切な水量を判断することが難しくなる。
3)経験不足:
新技術や新しい施設の運用経験が不足している場合、潜在的なリスクを見落としやすい。
4)過去の事例の不足:
同じような施設や機器で過去に事故がなかった場合、運営側が危険性を低く見積もる可能性がある。
5)コストと時間の制約:
事前の安全評価や試験に多くのコストや時間がかかる場合、それを短縮するために必要な検証を省略することがある。
他のメディア情報だと、この大型スライダーは、今年から設置され、プールの利用料以外に利用料が掛かる優良だったそうです。
シロウト考えですが、前述したように、大雑把に言えば、「サービス企画の検証不足(試験不足)」だったのでしょう。
この骨折した男児の身長や体重が分かりませんが、大型スライダーのサービス開始前に、身長と体重、スライダーに流す水量を何パターンも検証し、滑り降りた後の緩衝材にぶつかったときの事故の危険性をもっと想定し、事故リスクが高い身長、体重については、利用制限を掛けておく必要があったのでしょう。
また、この大型スライダーは、新規設置遊具ですから、スライダーメーカーと運営会社が、どのように、安全性や想定されるリスクを検証したのか、プール運営元の千葉市は、大型スライダーのサービス企画プロセス(例:業者選定、新規遊具の設置基準)に問題点や改善点はなかったのか、しっかりと振り返って、公表してもらいたいものです。
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