2023年6月18日に、北都交通が運行する札幌-函館都市間バスと豚を積んだ日本クリーンファーム(日本ハムグループ)が北海道八雲町の国道5号線で、正面衝突し、5人(トラック運転手、バス運転手、乗客3人)が死亡する事故が発生しました。

 

以下に、この記事の概要、想定される事故原因と再発防止策を考察しました。

 

《事故の概要:各メディア情報より》

2023年6月18日、北海道八雲町の国道5号で、北都交通が運行する札幌-函館間の高速バス(乗客18人)と、豚を運んでいた日本クリーンファーム(日本ハムグループ)のトラックが正面衝突しました。

この事故により、バスとトラックの運転手、バスの乗客3人の計5人が死亡し、17人が病院へ搬送されました。

現場の状況からは、トラックが対向車線にはみ出してバスに衝突したと考えられます。

事故発生地点は、片側1車線の緩いカーブの道路であり、トラックの所有者である日本クリーンファームの事業所が近くにあるとのことです。

 

《トラックが対向車線にはみ出した可能性のある原因》

(1) 運転者の過労:
運転手が長時間の運転や休息時間不足により疲労していた可能性があります。

(2) 運転ミス:
カーブを曲がる速度を誤ったり、誤ってステアリングを切りすぎたりするなど、運転ミスが原因である可能性があります。

(3) メカニカルトラブル:
トラックの機械的な問題、例えばステアリングやブレーキの故障が原因である可能性があります。

(4) 天候条件:
雨や雪、霧などの悪天候が原因で視界が悪くなり、事故につながった可能性があります。
→※当日の天候と事故映像から、この可能性は、ほぼなさそうです。

(5) 道路状況:
道路の状況、例えば凹凸や滑りやすさなどが事故の原因である可能性があります。

 

《再発防止策》

(1) 運転時間の管理:
運転手の健康と安全を確保するために、適切な休息時間を確保し、長時間の運転を避けるようなシフトを組む。

(2) 定期的な車両メンテナンス:
車両の機械的な問題を未然に防ぐために、定期的な点検とメンテナンスを行う。
(3) 運転者の教育と訓練:
運転者に対する定期的な教育と訓練を行い、危険な状況に対する適切な反応や運転テクニックを身につけさせる。特に、カーブ道路や悪天候時の運転についての教育が重要である。

(4) 適切な速度制限の遵守:
運転者が常に適切な速度で運転するように強調し、特にカーブや交通量の多い区間ではより注意深く運転するようにする。

(5) 先進的な安全技術の導入:
車両に自動ブレーキシステムや車線逸脱警告システムなどの安全技術を導入することで、人間のミスを補完し事故のリスクを減らす。

 

以上のような対策を取ることで、トラックが対向車線にはみ出す事故の再発防止に寄与すると考えられます。

 

私見ですが、現状、メディアが報道する事故画像を見る限り、この事故の過失は、トラック側にありそうで、バス側から捉えると、防ぎようがなかった不幸な事故のような感じです。

殆どの一般道は、中央分離帯がありませんので、対向車両が、運転する側の走行車線にはみ出してこないものと信頼して、日常的に運転しています。
鉄道のように、レールが一般道にはありませんから、道路交通では、人が運転に介在しない自動運転しか、根本的な対策はないのかもしれません。

亡くなった方のご冥福を祈るともに、事故原因を明らかにして欲しいものです。
 

 

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