幼少期のことだから・・・とそれを免罪符にすることはできない時代です。

旧聞に属する話題ですが、2023年1月5日付の読売新聞の記事で、

「ホーム停車中の電車運転席に女児侵入、機器を操作…照明や行き先表示が消える」

という報道がありました。

 

この報道によれば、

◆神戸市交通局は、女児が運転席に立入り、機器を操作したトラブルを公表した

◆女児は、終点の西神中央駅に停車し、折り返し運転の間に運転席に立入った

◆運転士と車掌が乗務位置を交代する途中で、運転席に鍵を掛けていなかった

◆内規では、運転士は、運転席の扉の鍵をかけることになっていた

◆電車は動かせない状態だったが、女児は、約3分間、機器を触り、照明が消えた

◆女児は車掌に注意されて運転席から出たが、別のホームの電車の運転席にも立ち入った

◆運行への支障を確認する影響で計23本が最大18分遅れ、約3000人に影響が出た

・・・

とのことです。

 

この「女児」が何歳なのかわかりませんが、車掌に注意されても、別の車両の運転席に立入ると言うことは、「悪いこと」という認識がありません。

つまり、「そのような善悪のつかない年齢」だったのか、「発達障害など精神疾患があった子ども」だったのかわかりませんが、もし、そうだとしたら、「飼い犬を放し飼いにするのと同じ」で、保護者の監督責任が問われるでしょう。

 

また、月並みですが、「女児が約3分間、運転席を触ることができた」ということは、「真に悪意を持った人」がいて、「電車運転技量がある悪人」だったならば、もっと大事が発生した可能性があるわけです。

 

ネットでは、「短い折り返しの時間に鍵を掛けるのは大変」という趣旨の意見もありましたが、学生時代にアルバイトで、バスの車掌をしていた経験からすれば、「折り返しの短時間であっても、鍵を掛けること」は、常識です。

神戸市交通局は「迷惑をかけ、深くおわびする。施錠を徹底する」とのコメントを発表したそうですが、「鍵を掛けないこと」が神戸市交通局では、常態化していたのでしょう。

 

私も神戸出張の際にこの地下鉄路線は利用することが多いですが、初歩的な安全管理ができていないことに少々驚きました。

私見ですが、神戸市交通局ですから、内部監査の仕組みはあったと思いますが、「運転席の施錠」については、仲間内では、「なあなあ」だったのかもしれません。

鉄道事業においては、「安全管理」という面だけでも、他社と相互監視する仕組みが必要だと思います。

(※ 自分を変える“気づき”ロジカル・シンキングのススメ メルマガ836号より)
 

 

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