2023年5月13日付の毎日新聞が、

「女子野球部員が下敷き 初使用の用具「不備なし」 事故を防ぐには」

と題した記事を報じていました。

 

記事では、札幌新陽高校の女子硬式野球部の練習準備中に、移動式バッティングゲージが倒れ、女子生徒が下敷きになって、意識不明の重体となっている状況を報じていますが、この記事を要約し、原因と再発防止防止策を以下に考察しました。

 

《記事の要約》

2023年5月6日、札幌新陽高校の女子硬式野球部の練習準備中に、移動式バッティングケージが倒れ、女子生徒が重傷を負い意識不明となった。

事故発生当日は同校初の札幌大学グラウンドでの練習であり、該当のバッティングケージを扱うのも初めてだった。

バッティングケージの運搬は、車輪がある4カ所の支柱に人を配置して一緒に移動する必要がある。

同様の事故は全国でも発生しており、具体的な原因の調査と再発防止策が求められている。

 

《事故原因》

◆バッティングケージを運搬する際の経験不足及び適切な方法が理解されていなかった可能性

◆バッティングケージは重く、バランスを崩しやすいため、適切な人数配置と共同作業が必要だが、これが行われていなかった可能性。

 

《再発防止策》

◆運動施設や用具を利用する際の注意点を強化する。具体的には、活動人数の考慮、用具の安全な準備や配置、良好な環境の確保などが必要。

◆指導者の責任を強調し、用具の管理や監督を徹底する。

◆男女の体力差を考慮し、用具や備品の使用方法を再考する。

特に、女性の野球人口が増えていることを踏まえ、体力差を考慮した安全な練習環境を提供する必要がある。

 

ちなみに、札幌新陽高校は、最寄駅が札幌市営地下鉄自衛隊前で、現在の校長は、2021年4月に就任した赤司展子氏です。

 

赤司展子氏は、千葉県出身で、早稲田大学卒業後、三井物産、アルフレックスジャパン、UBS証券を経て2007年PwC Japan入社し、2014年~2016年、PwC Japanの社会貢献活動の一環で、福島県双葉郡教育復興ビジョン推進協議会へ出向した経歴があります。
テレビ北海道の「けいナビ」という毎週土曜日に30分間放送される北海道の経済番組(司会は杉村太蔵氏)に、レギュラーコメンテイターとして出演されています。
 

赤司氏は、民間企業での業務経験が豊富なので、事故の再発防止策はもちろんのこと、このような事故が発生した場合の外部公表の仕組みを徹底して改善して欲しいと思います。
 

 

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