2023年4月23日は、統一地方選挙後半戦です。

各メディアでは、地方議員のなり手不足に関する特集記事や番組が数多く報じられています。

これらの報道を含め、「なり手不足の原因」と「なり手不足によって生じる問題点」、「なり手不足の解消策」をまとめてみました。

 

【なり手不足の原因】

◆経済的な要因

地方議員の報酬は、企業の給与水準に比べて低いことが多く、経済的な負担が大きいと感じる人が少なくありません。

◆職業としての魅力不足

地方議員の仕事は地域に密着した活動が中心であり、全国的に知名度が低く、職業としての魅力が感じられないことが一因です。

◆選挙費用の負担

選挙に立候補するには、大きな経済的負担が伴います。選挙費用が原因で、立候補をためらう人も多いです。

◆政治家へのイメージ

政治家への不信感や悪いイメージが広がり、政治家を目指す意欲が低下しています。

 

【なり手不足で生じる問題点】

◆議員の高齢化

若い世代の議員が少ないことで、議員の高齢化が進行し、政策決定に新しい視点が取り入れられにくくなります。

◆政策の多様性の低下

議員の候補者が少なくなると、政策の多様性が低下し、地域のニーズに対応できない政策が増える恐れがあります。

◆地方自治の機能低下

議員の質や数量が低下することで、地方自治の機能が低下し、地域住民のニーズに応える政策立案が難しくなります。

 

【なり手不足解消の対策】

◆議員報酬の見直し

議員報酬を適正な水準に引き上げることで、経済的な負担を軽減し、なり手を増やすことができます。

職業としての魅力向上: 地方議員の仕事内容を周知し、職業としての魅力をアピールすることが必要です。

◆選挙費用の支援

政府や地方自治体が選挙費用の一部を補助することで、立候補しやすい環境を整えることができます。

◆若い世代への政治参加の促進

若者向けの政治教育や研修を充実させることで、若い世代の政治への興味や意欲を高めることができます。

◆女性や多様なバックグラウンドを持つ人々の参画促進

男性だけでなく、女性や多様なバックグラウンドを持つ人々の政治参加を促進することで、議員の質や多様性を向上させることができます。

◆政治家のイメージ向上

政治家に対するイメージを改善するために、透明性のある政治活動を行い、信頼を回復する取り組みが求められます。

◆地域との連携強化

地域と議員との連携を強化し、地域住民の意見を政策に反映させることで、地方議員の仕事の価値を高めることができます。

◆立候補による一次休業や有給を認める

地方公共団体に勤務する人は、兼業禁止により、立候補した時点で、退職となります。

また、民間企業勤務の場合、立候補による有給制度を制度化することが必要かもしれません。

 

以上のように、日本の地方議員のなり手不足は多くの原因や問題点が関連しており、その解決策も多岐にわたります。経済的な負担や職業の魅力不足などの問題を解決し、若い世代や多様な人々が政治に参加しやすい環境を整えることが、地方議員のなり手不足解消につながるでしょう。
 

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