2022年以降、全国チェーンのビジネスホテルに宿泊して、大きく変化したと思うので、以前なら部屋に備え付けられていたインスタントのお茶やコーヒー、歯ブラシ、カミソリ、ヘアブラシ、ヘアキャップなどが、なくなったことです。

 

多くのホテルでは、チェックイン時に、「アメニティは、部屋に備え付けられていませんので、必要な分を、各自、お持ちになって下さい」とアメニティ置場を案内されるケースが多いです。

 

この動きは、SDGsや全世界的な環境意識の高まりもありますが、国内においては、2022年4月から施行された「プラスチック資源循環法」への対策のひとつなのでしょう。

多くの方がご承知の通り、「プラスチック資源循環法」における事業者の取組みのポイントは3つあります。

 

◆プラスチック使用製品設計指針

プラスチック使用製品製造事業者等は、プラスチック使用製品設計指針に即して設計するように努める(努力義務)

 

◆ワンウェイプラスチックの提供事業者の判断基準

・小売・サービスなどの特定プラスチック使用製品提供事業者は、「判断基準」にしたがい使用の合理化に取組む

・対象:小売業が提供するプラスチック製のフォーク、スプーン

    宿泊業のヘアブラシ等

・主務大臣は、指導・助言、特定プラスチック使用製品多量提供事業者(前年度5トン以上)に、勧告・公表・命令ができる(違反に罰則あり)

 

◆排出事業者の判断基準

・排出事業者(小規模企業者を除く)は、「判断基準」にしたがいプラスチック使用製品産業廃棄物等の排出抑制や再資源化等に取組む

・主務大臣は、指導・助言、多量排出事業者(前年度250トン以上排出)に勧告・公表・命令等ができる(違反に罰則あり)

 

私の知るところでは、プラスチック製の容器や包装を改善しているメーカーが増えたように感じます。

例えば、

・サトウキビ由来樹脂を配合した容器に改善

 →石油由来プラスチックを削減

・断熱材メーカーで指定寸法にあらかじめプレカットして出荷し、施工現場の端材を削減

 →断熱材メーカーの端材は、原料に戻している

・包装資材の形状を改良し、包材使用量を削減

→例:巾着タイプの包装を廃止

などです。

 

私は、ビジネスホテルに泊まる際は、できるだけ、「部屋の出入りを減らしたいタイプ」です。

例えば、仕事でコピーが必要、あるいは、部屋で過ごす際のお菓子や飲み物が必要な場合、外出時は、当然、着替える必要があります。

しかし、それが面倒なので、できるだけ、チェックイン前に、コピーや買い物をしておいて、「チェックイン後は、チェックアウトまで、部屋にできるだけこもれるようにする」タイプです。

そのため、慣れていない時は、「歯ブラシがない」、「カミソリがない」などに、部屋着に着替えてしまった後に気づいて、もう一度、外着に着替えるハメになったことがありました。

 

少し話は逸れますが、それにしても、ビジネスホテルは、どんどん、以前は当たり前だったサービスを「環境にやさしい」という名目で、削減しています。

個人的に困るのが、「エコ清掃」です。

要は、「ゴミ箱とタオルの取り替え以外は、「清掃もシーツやナイトウエアの交換もしません」というサービスです。

 

まだ、多くのビジネスホテルが「エコ清掃」は選択性ですが、先日利用したビジネスホテルでは、「3泊以内は、強制的にエコ清掃」で、びっくり仰天でした。

仕事で疲れて、部屋に戻ったときに、「きれいに整えられたベベッドにダイビングして倒れ込む」ことが、私の「秘かな癒やし」ですが、乱れたベッドでは、自宅にいるのと変りません(苦笑)

しかも、宿泊料が安くなるわけでもない。

おそらく、数年したら、ビジネスホテルでは「エコ清掃が当然のサービス」になりそうで、個人的には、(声を大にして外には言いにくいですが)残念です。

(※ 自分を変える“気づき”ロジカル・シンキングのススメ メルマガ842号より)
 

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