2023年1月8日に、NHKのニュースを見ていたら、今年の成人の日から、「成人の日を迎える新成人は、18歳になった」という話題が報道されていました。
うろ覚えですが、報道では、各自治体が、成人式を工夫して開催しているそうで、例えば、三重県伊賀市は1月に20歳、3月に19歳、5月に18歳と3度に分け実施するそうです。
1月7日の日刊スポーツの報道では、
◆法務省が2022年1月に1177市区町村を対象に、成人式に関する調査結果を公表した
◆18歳で成人式を行うと回答したのは、わずか2市町だった
◆伊賀市では1月8日に20歳、3月19日に19歳、5月4日に18歳の成人式を開く
◆3回に分けて開くのは今回限りで、次年度以降は毎年5月に18歳の成人式を開催する
◆成人の人数はひと学年約750人で、受験や就職活動の時期を避け、5月に行う
とのことです。
この伊賀市の成人式の方針に対して、伊賀市の地元高校生からは「20歳での成人式を望む声が上がっている」そうです。
伊賀市では、2022年4月までに「8264筆の反対署名」が集まったそうですが、伊賀市は「成人式を社会が成人として扱うことを確認する節目として行うもの」と方針を変えなかったそうです。
どのテレビ局の報道が忘れましたが、「18歳からの成人式」について、「成人式を迎えた20歳」にインタビューしていましたが、伊賀市民同様に、「成人式は20歳がいい」という声が多いようです。
やはり、
・成人式は、20歳で行うもの、というこれまでの習慣
・18歳での「1月成人式」は、受験や就職活動などのライフイベントと重なる
・成人年齢が18歳になったが、飲酒、喫煙年齢は、20歳からとなっている
・「20歳成人式」は、進学や就職で地元を離れた同級生と久々に会えるイベント
・・・
といったことが、「成人式は、20歳で迎えたい」という心理なのかもしれません。
2000年の成人の日から、ハッピーマンデー制度により、1月2週目が「成人の日」となりましたが、それまでの成人の日は「1月15日」。
1948年に「1月15日を成人の日」とした理由は、「15日は、小正月であり、かつて元服の儀が小正月に行われていたことによる」ことが、制定の経緯のようです。
多くの自治体は、「これまでの成人式」を「二十歳の集い」と変えて、「旧成人式」を開催するようなので、「成人の日」は、単なる「はたちを祝うイベント」と化していくのでしょう。
つまり、「18歳での成人式」を今後、伊賀市のように追随していく自治体は、少数派で、増えないと私は思います。
(※18歳で成人式を行う自治体は現在3市町:三重県伊賀市、大分県国東市、宮崎県美郷町)
民法が改正(2022年4月)され、「成人年齢18歳」になった時点で、「成人式は各自治体の判断で」と自治体に下駄を預けたわけですから、「行政が行うイベントとしては、成人を迎えた18歳で行うのが筋」と考える自治体があれば、「これまで通り20歳で開催」とする自治体があるのは、悪いことではないですが、なんだか不思議な感じです。
個人的には、「成人の日のイベントは、自治体が予算を確保して行う公式行事」なのだから、「二十歳の集い」と名称変更してまで「イベント開催を20歳にこだわる根拠」が、論理的にはなく、伊賀市などの考えを支持します。
ただ、当事者である「新成人」の立場だったら、「従来通り20歳で開催してください」と考えそうな気もします。
話は逸れますが、オリコンの調査で今年の新成人で注目されている著名人の1位は、女優の芦田愛菜さん、2位は、将棋の藤井聡太5冠だそうです。
撮影当時5歳だった芦田愛菜さんが、2010年に放送されたドラマ「Mother」で注目されてから、はや13年。
50過ぎのおじさんにとっての13年前は、ついこの間ですが、今、私と世代の近い羽生善治元7冠と王将戦を戦っている藤井5冠を含めて、注目の新成人の活躍に注目したいと思います。
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