2022年12月23日付けのNHKが、

「製品から使用認められていない食品添加物検出 営業禁止処分」

という報道がありました。

 

この記事によれば、(※以下、記事から筆者が抜粋)

◆ゆで卵などを製造販売する岩手県八幡平市の食品会社が、無期限の営業停止処分を受けた

◆食品会社は「岩手エッグデリカ」で、製造過程で使用が認められていない消毒剤を使っていた

◆12月21日に保健所の検査で高濃度の「塩化ジデシルジメチルアンモニウム」が検出された

◆この「塩化ジデシルジメチルアンモニウム」は、食品添加物として認められていない

◆この薬品は、畜舎の消毒に使われるもので、殻にカビが生えるのを防ぐために使用される

◆ゆで卵自体からは、検出されていないため、岩手県は健康への影響はないとしている

◆「岩手エッグデリカ」は、「味付ゆで卵」の他、15品目、約90万個を自主回収している

・・・

ということです。

 

報道では、岩手エッグデリカの大川幸男社長は、

「カビを防ぐために使用し、使用が認められていないという認識も一部の幹部職員にはあった」

「基本的な食品安全の意識に欠如があった」

「お客様、関係機関の皆様の信頼を損なう事になったこと、心からおわび申し上げます」

とコメントしたそうです。

 

岩手エッグデリカのHPにアクセスすると、12月23日付けで「お詫びと商品回収のお知らせ」と題したお詫び文が掲載されていました。

お詫び文は、謝罪の言葉と、該当製品、会社への連絡方法は、記載されていますが、「なぜ、高濃度のジデシルジメチルアンモニウムが殻から検出され、製造過程で、食品衛生法の基準値以上であったことがチェックできずに出荷してしまったのか、については、記載されていません。

また、該当製品は記載されていますが、消費者目線で言えば、主な出荷先(例:コンビニやスーパー)が記載されていないのも、不親切に感じます。

 

また、岩手エッグデリカのHPは、現在、このお詫び文以外の例えば、会社概要など、他のページは表示されない状態になっています。

今回の報道をきっかけに、会社のHPにアクセスする人が増えて、色々と詮索されるのを避けているのかもしれませんが、個人的には、「嵐の過ぎ去るのを待つ作戦」で、少し不誠実な対応だと思います。

 

岩手県の就職関連サイトで、「岩手エッグデリカ」について、調べると、従業員数65人、設立は、2001年12月、売上高は、約7.9億円の会社のようです。

社名から想像すると、出荷先は、大手コンビニをメインにしていると想像されることから、食品安全の取り組みは、HACCPだけでなく、おそらく第三者監査も実施しているでしょう。

岩手エッグデリカの再発防止など、今後の動向に注目したいと思います。
 

【好評発売中!】

『事例で学ぶコンプライアンスⅠ』

(トータルEメディア出版)

事例で学ぶコンプライアンス Ⅰ | TEM出版書店 (total-e-media.jp)

事例で学ぶコンプライアンス | 有賀正彦 |本 | 通販 | Amazon

 

『できるビジネスマンのマネジメント本』

(玄武書房)

https://www.amazon.co.jp/dp/4909566066/

 

【よかったらメルマガ読者登録お願いします♪】↓
(パソコンでアクセスしている方)

http://www.mag2.com/m/0000218071.html
(携帯でアクセスしている方)
http://mobile.mag2.com/mm/0000218071.html
Twitter:https://twitter.com/ariga9001