組織の仕事の仕組み(マネジメントシステム)が国際規格に適合し、有効に機能しているかを第三者が審査し、世間に公表するISOマネジメントシステム認証制度がある。
このISOマネジメントシステムについて、最近、個人的に気になっている点を備忘録代わりに、何回かに分けて少しまとめておきたい。
今回のテーマは、「認証決定に必要な情報と審査報告書の記載」について。
言わずもがなですが、ISO認証審査における「審査報告書」は、審査において収集し、検証した情報を基に、認証の可否を決定します。
したがって、審査報告書には、正確で簡潔、かつ、明確な審査の記録を記載するか、引用する必要があります。
個人的に、認証審査で意識して確認してる事項やそれらを審査報告書に確実に記載すべきと感じている事項はいくつかありますが、思いつくままに、いくつか取り上げておきます。
《認証範囲に複数の製品及びサービスがある場合》
例えば、ある組織のQMS認証範囲が「金属部品の設計、製造及び建設資材の仕入販売」だったとします。
このケースだと、産業分野は、「分野17」(基礎金属、加工金属)と分野29(卸売、小売等)になります。
この場合、それぞれの製品及びサービスについての適合性の証拠を収集し、検証することとそれらの結果を審査報告書に記載する必要があります。
ただ、限られた審査工数内で、現実的に、審査報告書にISO9001など規格要求事項全てについて、詳述することは、無理でしょう。
そこで、要求事項全般を確認した証拠は、審査記録や審査チェックリスト(例:要求事項毎にレ点を記載)を引用し、本文の審査報告書には、適用範囲に記載されている全ての主要プロセスの実施状況を記載することになります。
(後編に続く)
(※ 自分を変える“気づき”ロジカル・シンキングのススメ メルマガ818号より)
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