サッカーのワールドカップカタール大会で日本代表チームが更衣室を清掃したことや日本人サポーターが観客席のゴミ拾いをしたことが、現地で賞賛されている、と各マスメディアが報じています。
それに対し、大王製紙元会長の井川意高氏が、自身のTwitterで、
(以下、Twitterより引用)
「こういうの気持ち悪いからやめて欲しい。ただの自己満足。掃除人の仕事を奪ってる」
(FIFAが公開したゴミ拾いをするサポーターの動画を引用し)「これもな 他人の職を奪うな」
「まあ端的にいってサッカー場のゴミ拾いしたことを褒めてもらって喜ぶくらいしか 日本人の自尊心を満たせることがないくらい誇れるもののない貧しい国になったということだ 赤ちゃんが泣いたら文句つけるような国民の美徳? 笑わせるな」
「なんども繰り返すが サッカー場のゴミ拾いを褒められて有頂天になる日本人が悲しい そんなちっぽけな自尊心が満たされてうれしいか? オレには世界からの誉め殺しとしか思えない」
「そもそも海外で評価されてるということを喜ぶ奴隷根性が嫌いだわ」
「基本的に外国人が他国人を褒めるのは本心ではない 内心揶揄しながら相手が舞い上がれば得すると思って褒めてるんだよ」
「とにかくオレが嫌いで気持ち悪いのは対象が何であれ 無批判に称賛崇拝すること バカの証明」
「日本人の劣化が口惜しいんです ゴミ拾い褒められて喜ぶ奴隷根性に 大和民族が成り果てたことに憤ってるのです」
などと投稿しました。
「清掃員の仕事を奪う」という主張は、井川氏だけでなく、昔から言われていますが、「ゴミ拾いをした程度で清掃員の仕事はなくならない」という反論もあり、実際の所は、よくわかりませんが、たぶん、単発的なことなので、清掃員の仕事は、無くならないでしょう。
日本人には、「立つ鳥跡を濁さず」(立ち去るときには後始末をきちんとしておかなければならない)という思想があるので、ゴミ拾いやロッカー清掃は、「あとで利用する人が気持ちよく過ごせるように」という相手の立場を思いやった当然の行為です。
ただ、これは、「日本人の価値観」であって、世界では、身分制度や階級制度が確立している国や地域も多いので、社会構造や文化、価値観によっては、井川氏が指摘するように、賞賛されているようで、実は「揶揄されている」可能性もあり、文化や価値観の違いに配慮はするべきでしょう。
ただ、野球のメジャーリーグのベンチでは、選手がひまわりの種を食べ、その殻がベンチに散乱している行為をよく見かけますが、大谷翔平選手が、殻を紙コップに吐き出して、ベンチに殻を食べ散らかさないようになって、真似をする選手が出てきました。
また、アメリカの子供が、大谷選手を真似して、自分で遊んだおもちゃや部屋の清掃をするようになって親たちから喜ばれている、という報道もあります。
つまり、こうした日本人の当然の美意識が、文化の違う国の人の価値観や行動様式を変えるきっかけになる効果があるのも事実でしょう。
しかし、井川氏のこの投稿は、実は「炎上商法」という可能性があるかもしれません。
要は、世間で盛り上がっている話題に、反論をすることは、コストをかけずに、このように注目を集めます。
注目を集めることで、井川氏の意見に賛同するシンパも獲得し、さらに盛り上がり、注目され、例えば、自著が売れ、知名度が上がります。
けれども、一般的に、人は「バッシング」されると病みます。
私など、ブログやSNSに、アンチ的コメントが付いただけで、心が揺れます。
そう言う意味で、井川氏はすごいな、と思います。
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