組織の仕事の仕組み(マネジメントシステム)が国際規格に適合し、有効に機能しているかを第三者が審査し、世間に公表するISOマネジメントシステム認証制度がある。

 

このISOマネジメントシステムについて、最近、個人的に気になっている点を備忘録代わりに、何回かに分けて少しまとめておきたい。

今回のテーマは、「FSCC 22000の最新情勢」について。

 

FSSC 22000の最新情報は、日本代理人により定期的に情報発信されていますが、2022年5月9日付けの情報を下記に整理しておきます。

 

《認証の状況》

FSSC22000の日本の認証数は世界2位で、 世界の認証数の1割を占めています。

ただし、認証数上位の国の中では、日本の認証数の伸びは低い(この1年間では、1.6%。中国は2.9%、インドは5.1%)。

(2022年3月末時点の国別認証件数)

1位:China 3414

2位:Japan 2939

3位:India 1901

4位:United States 1499

5位:Korea, Republic of 1172

6位:Mexico 1039

7位:Netherlands 981

8位:South Africa 910

9位:Russian Federation 874

10位:Turkey(トルコ) 761

その他:Other countries 3686

Total:29176

 

・カテゴリー別認証件数(全世界)

A:0件

C1:3414件、C2:2165件、C3:1606件、C4:11959件

D1:114件、D2a:138件、D2b:23件

E:57件

F1:134件

G1:178件、G2:226件

I:3190件

K:2715件

総数:29173件

 

・カテゴリー別認証件数(日本)

A:0件

C1:574件、C2:500件、C3:568件、C4:1770件

D1:6件、D2a:1件、D2b:3件

E:2件

F1:6件

G1:5件、G2:3件

I:256件

K:237件

総数:2950件

 

《不適合の状況》

・Critical(危機的):20件(0.02%)

・Major(重大):2280件(2.53%)

・Minor(軽微):87922件(97.45 %)

※危機的な不適合が最も多い要求事項は、ISO22000:2018の「4.4」、「8.3」、「8.6」で10%

※重大な不適合が最も多い要求事項は、「ISO22000:2018 8.5.4.3」で5.04%、2番目は「ISO22000 8.3」で3.51%

※軽微な不適合が最も多い要求事項は、「ISO/TS 22002-1:2013 10.4」で3.05%、2番目は、「ISO/TS 22002-1:2013 8.6」で2.82%

 

《FSSC 22000と周辺規格》

1.FSSC development Program (FSSC向上プログラム)

適用範囲は、C(1~4)、D2a、E、F1、K

※Catering(E)の自己評価シートは、日本で開発された

2.FSSC 22000 ISO 23412 Addendum

日本発のISO 23412「温度管理保冷配送サービス-輸送過程での積替えを伴う荷物の陸送」とFSSC 22000カテゴリーGIを組み合わせたもの

3.FSSC 22000 FSMA Addendum

FSSC 22000(カテゴリーC)にFSMAの差分を加えたもの

2018年7月にVer. 5対応版が公表され, 2020年2月にVer. 5.1対応版が公表された

(以上が主な最新情報)

 

今後も情報を入手しましたら、適宜、アップデートしていきたいと思います。

(※ 自分を変える“気づき”ロジカル・シンキングのススメ メルマガ815号より)
 

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