ある組織に訪問した際に、その組織のトップが年頭の挨拶で、社員に対してメッセージを出していたので、以下に紹介(※筆者が一部編集)したいと思います。

 

《社員の皆さまへ》

#1 自分の思いで勝手に判断しない

権限がないのに勝手な判断をする事例が多く見られます

部門やラインは、なぜ存在するのでしょう。

組織は、社員に業務を任せているのであって、権限を委譲していません。

好き勝手にやらせることは、部下への丸投げで、上司の責任放棄です。

  任された業務について、報・連・相をしっかり行ってください。

   重要な判断業務は、自分の考えを上司に相談して、上司の最終判断を受けてから実施してください。 

 

#2 重要な仕事を任されるのは、単にスキルが高いからという理由ではない

 相手の取りやすい位置、高さ、角度、タイミング等を計算し、相手目線で受け取りやすいボールを投げるキャッチボールが上手い人が選ばれているのです。

 キーワードは「相手目線の安心感」です。

 これがある人が、真の仕事のできる優秀な人です。

 ちょっとした安心感で「この人に仕事を任せたい」と思われます。

 その小さな印象の違いで、「仕事を任せてみよう」という印象を上司は持つのです。

 キャッチボールの工夫を仕掛けられるよう各自、心がけてください。

 

#3 変化を厭わない

 組織は、世の中の環境や状況に応じて、変化していくことが求められます。

 つまり、変化できなければ組織は潰れ、滅びます。

 組織の方針として、従来のやり方を変えて欲しい場合は、チャレンジしてください。

 「今までこうやってきたから出来ません」という考えは、禁止です。

 「どうすればできるようになるか」を考えて取り組んでください。

 これが出来ない社員は、組織全体にとって、マイナスでしかありません。

 そういう方は、無理せず、他の組織で力を発揮してください。

 

#4 「自分がいなければこの仕事は出来ない」という考えを捨てる

 一時は大変なことがあっても、組織は、それを克服して継続していくものです。

 したがって、組織の方針やルールが守れない、自分勝手な判断で物事を進めたい方は、広い世の中、その方に合う組織があります。

 また、自ら起業することも選択肢ですので、当社から去ってもらって結構です。

 そのような方には、組織は何もしてあげられませんし、他の社員に迷惑がかかります。

 どうぞ、組織にしがみつかないで、新しい道を探してください。

 決して厳しいことを言っているのではなく、それが両社にとって得なのです。

 

#5 実りある1年にするために

 組織が小さければ、権限やルールは曖昧になりがちです。

 しかし、それでは組織の秩序は継続的に維持できません。

 組織の方針に従って、業務効率を上げて、目標を達成してください

 業務効率を上げた結果、現在の作業が無くなっても他にしなければならないことは、山積みしています。

 どうか、各自が職責を果たし、実りある一年になるよう頑張りましょう。

(以上、ある経営者からの社員へのメッセージ)

 

私は、このメッセージを見たときに、失礼な言い方ですが「さすが、経営者だな」と感じましたし、共感できる考えばかりでした。

いわずもがなかもしれませんが、継続的改善の基本は、「問題が無いことが問題」という考え方だと私は考えます。

ビジネスマンの考え方として、顕在化した問題を修正し、再発防止をすることは当たり前で、常に、水平展開やデータを監視、分析することで「問題でなかったことを問題として捉える」という思考が重要なのです。

(※ 自分を変える“気づき”ロジカル・シンキングのススメ メルマガ799号より)

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