2022年1月17日から、ゆうちょ銀行が「硬貨取扱料金」を新設したことが話題になっています。

ゆうちょ銀行の「硬貨取扱料金」によると、(※枚数は硬貨、金額は税込)

 

・1~50枚   無料

・51~100枚  550円

・101~500枚  825円

・500~1000枚 1100円

(以降 500 枚毎に 550 円加算)

 

となっています。

 

2022年1月23日のサンデー・ジャポン(TBS系)では、サンジャポジャーナリストが、「硬貨取扱料金」導入後に、30年間で貯めた1円玉と5円玉をゆうちょ銀行の窓口に持って行き、いくら入金できるかを検証していました。

正確な数字は、覚えていませんが、硬貨枚数は、全部で1万2千枚を超えていて、手数料を引くと、正味の入金額は、1000円ちょっとに目減りしていました。

 

「げー、30年間の小銭貯金の結果が、これか」と考えると、他人事ながら、悲しくなりました。

ただ、「1円玉貯金をしている人」には、申し訳ないですが、このサンジャポジャーナリストが、30年間で貯めた額は、約1万2千円と成果は、殆どなく、「1円玉貯金は、面倒くさがっていただけじゃん」という気がします。

 

私は、小銭入れの中で、5円玉、1円玉をよけておき、端数金額の会計の際に上手く使用して、1円玉が5枚以上になることは、まずありません。

例えば、「946円」の買い物をしたら、「1001円」を支払にすれば、「55円」のおつりです。

面倒くさがって、1000円札を出せば、54円のおつりで、「1円玉が4枚」も小銭入れに増えてしまいます。

こうした習慣を重ねれば「1円玉、邪魔!」となることはありません。

 

私は、「1~100円までの硬貨を貯金するのは、場所を取るなど労力の割に成果がない」と考え、中学生時代までを除き、やっていません。

うろ覚えですが、中学までに貯めた小銭は、高校か大学生の頃に、当時の郵便局の窓口で預け入れして、精算し、当時から趣味にしていた「鉄道旅行」の軍資金にした記憶があります。

 

社会人(サラリーマン)になって始めたのは、「振込みされた給料の一部(一定額)を他の預金専用の口座に移す貯金」と「500円玉貯金」です。

前者は、サラリーマン時代は、毎月欠かさずにやっていて、一度も引き出ししたことがなく、独立した頃には、「かなりの額」になっていました。

しかし、独立後に本業とは別に、各種副業のための会社設立や事業の運転資金として「虎の子の預金専用口座」に手を付けて以降、「毎月一定額を預金する」という習慣は薄れていってしまいました。

 

約30年間、未だに続いているのは、「500円玉貯金」です。

この10年は、「キャッシュレス決済」が増えたので、500円玉自体をおつりで入手する機会が減りましたが、それでも、「30万円貯まる貯金箱」(満杯状態)が7つ(場所は、分散して保管)あるので、平均すると1年間に約7万円、つまり、500円玉に換算すると、1年あたり140枚程度、貯金しているようです。

 

500円玉貯金箱7つの合計が、210万円だとすると、500円玉硬貨は、4200枚になります。

これを窓口で入金しようとすれば、

・1000枚までは、1100円の手数料

・1001~4200枚までは、3850円手数料

なので、合計4950円の手数料がかかることになるようです。

4950円は、500円玉に換算すると、約10枚。

1年に140枚程度貯金しているとすると、10枚は、1ヶ月弱分の貯金日数なので、「30年間のうちの1ヶ月分は手数料か」と考えると、今の金利と銀行の経費負担額を考えれば「仕方がないか」となります。

金額ベースで言えば、210万円のうちの4950円なので、約0.24%。

500円玉貯金なら、ゆうちょ銀行の「硬貨取扱料金」の手数料は、「痛い」と感じる額ではない気になります。

 

しかし、これほど長きに亘って、「500円玉貯金」ができたのは、物価が上がらなかったからでしょう。

この30年間が、行動経済成長期のように、物価が上がっていたら、210万円の価値は、30年前と比較し、相当下がり、結果として「非効率な貯金」ですし、金利が、昔のように3%ぐらいつくのであれば、「定期的に口座に500円玉を入金」しなければ、結果として大損です。

 

今後の「円の価値」や「金利政策」がどのようになるのかわかりませんが、状況を監視しながら、この500円玉貯金した貯金箱の扱いを考えようと思います。
 

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