近年、私宛で届く年賀状に「終活年賀状」が増えました。
「終活年賀状」は、「年賀状じまい」、「年賀状スルー」とも呼ぶようですが、理由としては、
・高齢を理由とした年賀状の終了
・IT化に伴う紙の年賀状の終了
が多いようです。
終活年賀状の文面としては、
《事例》
明けましておめでとうございます。
毎年いただいておりました年始のご挨拶ですが
寄る年波を感じるに至り 誠に勝手ながら
今年をもちまして 新年のご挨拶状を最後とさせていただきます
今後も変わらぬおつきあいをお願い申し上げるとともに
皆様のご健康とますますのご健勝を心からお祈りいたします
(事例、ここまで)
というような内容が多いです。
10年ほど前は、私の同世代や少し上の世代からの年賀状に
「来年以降は、電子メールでの新年の挨拶に代えさせて頂きます」
という「紙の年賀状終了」を知らせる文面がボツボツ届くようになりましたが、5~6年前からは、前記した事例のような「高齢を理由」とした「年賀状自体の終了」が急増しました。
私の年賀状の送り先は、「親類」、「小学校~大学時代の恩師、友人」、「社会人以降にプライベートで知り合った友人」、「元職場の上司、先輩、同僚、後輩」、「仕事を通じて知り合った知人」、「取引先企業」ですが、「元職場の上司や先輩」は、年齢的に、70才以上が主体です。
在職中はお世話になり、当時受けた「恩やご縁」は「一生もの」と私は考えていたので「終活年賀状」を初めて頂いた時は「関係性を絶ち切られた」とショックでした。
しかし、「終活年賀状」は、「まわりに対するメリットがある」ことに気づきました。
そのきっかけは、今年の年賀状から、父が突然、年賀状を原則廃止しました。
当初は、これまで300通程度出していた年賀状を、親類と近い友人のみの50通程度に絞る予定だったようですが、宛名印刷用のプリンターの調子が悪く、それを理由に、「やーめた」という結論、つまり「年賀状スルー」になったようです。
確かに、父が年賀状を止めたことにより、父からは常々「葬式は簡素に」といわれているので、遺族として、父が亡くなった際の連絡先は原則「親族」だけでよいことになります。
しかし、「父が年賀状を継続」していると、「年賀状のやり取りが継続している友人、知人」に「父の訃報」を知らせる必要が生じます。
父が宛先リストを整理していてくれれば、ハガキに宛先を印刷して、投函するだけですが、父のパソコンのパスワードは、現状知らないのでパソコンにログインすらできません。
したがって、「年賀状スルー(終活年賀状)」をしてもらえれば、遺族の立場としては、ありがたいわけです。
実際、私は、昔お世話になった職場の先輩や仕事で知り合った知人が亡くなったことを知らずに、最長、4年ほど、年賀状を出し続けていたことがあります。
どうしてこのようになったのかといえば、
1)先輩、知人が亡くなる
2)その翌年の年賀状が送られてこない
3)お世話になった方なので、相手から来なくても年賀状を私は出し続ける
4)3)の状態が数年続き、遺族から、亡くなっていた連絡が届く
というパターンです。
私自身の年賀状は、まだ、現役で仕事をしているので、「近況報告」も兼ねて継続しようと思いますが、「終活年賀状」を送って下さる方には、その考えを尊重し、また、数年間、一方通行になっている方には「年賀状を送り続けることは相手にとってストレスになっているのではないか」と考え、宛先リストを見直そうと思います。
(※ 自分を変える“気づき”ロジカル・シンキングのススメ メルマガ784号より)
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