組織の仕事の仕組み(マネジメントシステム)が国際規格に適合し、有効に機能しているかを第三者が審査し、世間に公表するISOマネジメントシステム認証制度がある。

 

このISOマネジメントシステムについて、最近、個人的に気になっている点を備忘録代わりに、何回かに分けて少しまとめておきたい。

 

今回のテーマは、「アンケートで“リモート審査の評価が高い”場合は要注意」について。

 

コロナ禍になって、ISO認証審査で変化したことは、たくさんあります。

思いつくまま列挙すれば、

 

・審査日程がなかなか決まらない

・一度決まった審査が延期、再延期になる

・生産工程への立ち入りを禁止、あるいは、制限される

・訪問時の体温等健康チェックと手指への消毒の徹底

・訪問に際して、PCR検査結果の提出が求められる

・審査会場の会議室への立入り人数が制限される

・記録類の電子化が進んだ

・審査記録に接触することが制限され、PC画面やプロジェクターを通じての確認になった

・訪問審査から、遠隔審査(リモート審査)が増えた

・・・

 

などです。

 

リモート審査ですが、IT産業など一部の業種を除いて、審査員の「リモート審査に対する感想」は、全般的には、よくありません。

理由は、

 

・本音を聞き出すコミュニケーションが取りづらい

・組織から提示された記録の「追認」に終始し、突っ込んだ質問ができない

・サンプリングをしているつもりでも、結果的に、組織主導で記録が提示されている

・画面の範囲でしか情報が入らず、周囲の状況が理解しにくい

・複数の記録を同時進行で(並行して)確認しづらい

・五感を生かした審査ができない

・結果的に、インタビューする人が限られる

・・・

 

といったことになるからです。

(後編に続く)

(※ 自分を変える“気づき”ロジカル・シンキングのススメ メルマガ776号より)
 

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