組織の仕事の仕組み(マネジメントシステム)が国際規格に適合し、有効に機能しているかを第三者が審査し、世間に公表するISOマネジメントシステム認証制度がある。
このISOマネジメントシステムについて、最近、個人的に気になっている点を備忘録代わりに、何回かに分けて少しまとめておきたい。
今回のテーマは、「食品安全マネジメントシステム(製品に接触する材料)」について。
2021年7月15日付けの読売新聞が、
「消えゆく給食の瓶牛乳、風前のともしび…全国8割超が紙パック」
という見出し記事を報じていました。
記事によれば、(※筆者がざっくりと要約)
◆兵庫県は2020年9月に全て瓶から紙パックに替わり、大阪府も今年度で瓶は全廃
◆乳業メーカーの事業縮小や製造設備の老朽化により全国では既に8割超が紙パック
◆農林水産省などによると、給食用牛乳の容器は1970年度には89%が瓶だった
◆2019年度は紙パックが85%、瓶は15%で、すでに瓶全廃は、27道府県
◆瓶は、繰り返し使用できるが、洗浄や殺菌コストと割れる危険性、配送コストが難点
◆学校給食用牛乳の製造工場は06年に257あったが、19年には194に減少
◆逆に環境面から、多摩市は20年6月から紙パックから瓶牛乳に変更
◆瓶牛乳は減少傾向にあり、2020年10月の牛乳生産のうち、瓶は約4%
・・・
ということだそうです。
仕事で乳業メーカーに訪問することがありますが、新規設備を投入するとしたら、顧客要求及び安定的かつ継続的な取引が見込めないなら、「瓶牛乳充填ライン」は、計画できないそうです。
やはり、瓶は重量があるので配送コストが高くなるし、瓶回収コスト、洗浄・殺菌コスト、瓶の破損による異物混入リスクなどを考慮すると、環境配慮やSDGsが叫ばれている今でも、「瓶牛乳」を選択する経営判断は難しいのでしょう。
(後編に続く)
(※ 自分を変える“気づき”ロジカル・シンキングのススメ メルマガ759号より)
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