2021年4月7日に、名古屋市の地下鉄東山線で、始発駅の地下鉄がドアを開けずに発車するミスが発生したそうです。
名古屋の各マスメディアが、このニュースは4月7日に、一斉に報じていましたが、以下の状況だったようです。
・ミスが発生したのは、地下鉄東山線の藤が丘駅(8時39分発高畑行き)
・藤が丘駅は始発駅で、通常、客を乗せる前に駅の職員が車内を点検する
・点検後に、ドアを開けた状態で運転士に引き継ぎする
・この時は、誤ってドアを閉めたまま、運転士に引き継ぎした
・その結果、藤が丘駅で通勤電車に乗るために待っていたおよそ150人が取り残された
このニュースが、ヤフーニュースに掲載されると、ヤフコメが多数寄せられましたが、全般的にコメントは寛容です。
例えば、
・事故がなければよしです。日本ほど時間に間に合うことはすごいことなのですから。
・忙しくて余裕がなくなっている現代、こういううっかりミスもあるでしょう。
・生命が脅かされる様な事故でなければ、許容できる世でありたいものです。
・勘違いしたケースも時にはあると思う。
・何度もあれば問題だけど今後注意力が増してより良い安全運転に努めるんじゃないかな。
・SNSが発達して何でも批判され、叩かれるのは違うと思います。
・・・
確かに、このミスにより、けが人や事故は発生しておらず、その点は、結果オーライです。
また、東山線の朝8時のダイアは、列車本数が結構あるので、乗れなかった150人の中で、仕事に影響が出た人も、限定的でしょう。
ただ、状況を想像すると、
・藤が丘駅で車内点検した駅員は、手順に沿わずドアを閉めた
・交代の運転士は、ドアが閉まったままだったことを確認しなかった
・交代の運転士は、ホームで列車を待つ人の存在を確認せずに出発した
・藤が丘駅の駅員と運転士は、出発前にコミュニケーションを取っていなかった
・・・
といった「ミス」(手順通り出ない業務)があったと想像されます。
このように、「ミス」を並べてみると、藤が丘駅の駅員と交代の運転士は、「やるべき基本動作をやっていない」わけです。
これは、冷静に捉えると「危ない」し「リスクも相当ある」ミスだと思います。
例えば、乗客の衣服がドアに挟まって、センサーが感知しない時など、異変を駅員が察知した場合は、運転士に出発OKの合図を出しません。
運転士は、駅員の「出発OK」の合図で出発するはずですが、今回、運転士は、それをしていなかったわけです。
「日本の鉄道はレベルが高い」、「時間に正確」・・・これは、確かにそうですが、昭和、平成初期はそうだったかもしれませんが、いまや幻想になりつつあり、欧米の地下鉄も、そんなに酷い管理状態ではありません。
すっかり、今では日本は経済大国でもないし、電気通信技術は、どんどん韓国、中国、台湾に遅れていますが「いやいや、日本はそれでもまだまだ安泰」と思っているのと同じで、この「発車確認ミス」は、実は、根が深いミスで、根本原因を解決しないと、将来的に、大きな事故に繋がると思います。
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