2021年3月11日付けの朝日新聞が、
「三菱電機の新入社員自殺、労災認定 上司から「殺す」」
という見出しの記事を報じていました。
記事によれば、
◆2019年夏に三菱電機の男性新入社員(当時20代)が自殺した
◆尼崎労働基準監督署が労災だと認定した
◆教育主任だった上司から「殺すからな」などと言われたことが原因だったと判断した
◆労災認定は2021年2月26日付
◆遺族側が2020年9月に労災を申請していた
◆遺族は「息子のケースは未然に防げたはず。職場環境の改善に努めてほしい」語った
ということだそうです。
それにしても、「三菱電機」といえば、私が就職期を迎えた当時は「お上品な会社」というイメージを学生は持っていました。
しかし、報道では、
「三菱電機では心身の健康を害する社員が続出している」
そうです。
労災認定が判明したのは、2014年12月以降、6人目で、そのうち3人が自殺をしているそうです。
また、三菱電機の子会社でも2019年10月に社員の過労自殺が労災認定されているそうです。
客観的に捉えれば、どう考えても、組織の労働安全衛生マネジメントシステムが機能していないことは明確です。
ちなみに、三菱電機のWebサイトを確認すると、労働安全衛生マネジメントシステムの認証は受けていないようですが、「天下の三菱電機」ですから、社内に「労働安全衛生マネジメントシステム」はもちろん導入されているでしょう。
労働安全衛生マネジメントシステム規格であるISO45001やJISQ45100の第三者認証は、JABのウェブサイトによれば、現在、124事業所が認証を取得しています。
非認定ですが、OHSAS18001規格の認証を取得している組織を含めて、第三者認証を受けていれば、当然、こうした大きな労災(死者の発生)が発生していれば認証機関は、特別審査など、調査を実施します。
法律的な刑事責任は、警察等にお任せですが、組織の体質改善としては、マネジメントシステムの改善が必須です。
つまり、三菱電機の利害関係者は「労働安全衛生マネジメントシステム規格の認証取得」を三菱電機に求めて、認証取得をして欲しいと思います。
(※ 自分を変える“気づき”ロジカル・シンキングのススメ メルマガ741号より)
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