以前のコラムで、「カインズホームが販売した珪藻土のバスマット等の商品に基準値を超えるアスベストが含まれており自主回収となった」ニュースを取り上げました。
すると、2020年12月22日に、家具大手のニトリが大規模な珪藻土製品の自主回収を発表しました。
先週ニュースになったカインズホームに続き、「ニトリ、おまえもか!」です。
今回も自主回収理由は、カインズホームと同様で、「製品に基準値を超えるアスベストが含まれていた」ことが理由です。
2020年12月23日付けの日テレNEWS24によれば、
・アスベストは吸い込むと肺がんなどのリスクがあり、日本では販売が禁止されている
・珪藻土は、プランクトンの一部が化石化したもので、吸水性に優れている
・珪藻土自体は、危険性がない
・おそらく、製造過程で固める材料としてアスベストが使用された
・発売元のニトリは、原因について調査中としている
・該当する商品が手元にある場合は、ただちに使用を中止して欲しいと呼びかけている
とのことです。
ちなみに、私は、北海道の稚内を観光した際に「珪藻土製品」のお土産として「コースター」を買い、愛用しています。
夏に冷えた飲み物をコップに入れてテーブルに直置きすると、水滴でびしょびしょになります。
「沖縄居酒屋流」だと、おしぼりを敷いてコップを置くのですが、おしゃれではないので、吸湿性の良い珪藻土のコースターを買いました。
これ、個人的には、水滴が気になる人には、めちゃめちゃおすすめです。
なお、稚内は、珪藻土が豊富な土地柄で、建設材料として塗り壁材の原料にもなっているそうです。
話題をニトリに戻しますが、少し古い話ですが、ニトリは、2007年にも中国製製品の自主回収をしています。
◆2007年5月「ニトリが販売した土鍋」(食品衛生法の基準値を超える鉛の混入)
◆ニトリの土鍋に関するコラム http://blog.logcom.jp/?day=20070526
ニトリは、製造小売業として、製品の企画、設計、製造(海外工場)、物流、小売りまで一貫している業態です。
おそらく、今回、カインズホームの自主回収がなければ、ニトリ製品は、消費者はもちろん、ニトリ自身も基準値を超えるアスベストに気づくことなく、製造販売をしていたのでしょう。
・なぜ、製造小売業なのに、基準値を超えるアスベストが製品に含まれていたのか
・製品企画・設計段階で、アスベストについて考慮されていたのか
・製品仕様でアスベストが基準値以内なら、なぜ、品質管理で気づかなかったのか
といった点について、ニトリはしっかりと原因究明して欲しいものです。
(※ 自分を変える“気づき”ロジカル・シンキングのススメ メルマガ730号より)
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