高校野球は、昔から「筋書きのないドラマ」と評されてきています。

今年の全国高校野球選手権大会(夏の甲子園)は、第100回を記念して、夏の甲子園を沸かせた往年の名選手たちが「レジェンド始球式」を行っています。

 

このレジェンド始球式にしても、「まさに筋書きのないドラマ」です。

レジェンド始球式を担当した伝説の選手たちが「始球式を担当する日」は、各地区の地方予選が行われている7月に明らかになっていました。

 

つまり、「始球式を担当する伝説の選手」は、「出場校が決まってから選んだわけではない」のです。

しかし、開幕戦の始球式を担当した松井さんの母校の星稜も、大会3日目の始球式を担当した定岡正二さんの母校の鹿児島実業も、大会7日目の始球式を担当した本間篤史さんの母校の駒大苫小牧も地方予選を勝ち抜きました。

そして、開幕戦は、なんと、星稜VS藤陰戦。

星稜は、言わずと知れた松井さんの母校です。

開幕戦のくじを引き当てた星稜がすごいのかもしれませんが、ドラマです。

 

準決勝第一試合の始球式を担当した桑田真澄さんもドラマです。

この日の第一試合は「金足農VS日大三」。

桑田投手が2年生の夏の準決勝(1984820日)の相手が、まさに、当時、初出場でベスト4に進出した金足農業。

1-2PL学園がリードされた8回裏1死で、清原選手が四球を選び、5番桑田選手が逆転の2ラン。

桑田投手が、なんとスパイクシューズを履いて、現役時代に近いストレートを始球式で投げたシーンは、金足農業が先攻だったので、34年前を思い起こさせるシーン(日付も同じ820日)でした。

(今回の試合も8回は、同じスコア(2-1)。これも因縁ですね)

 

ただ、聞くところによると、当初、桑田さんは、「PL学戦のユニフォームでの始球式」を希望したそうです。

この提案は、頭の固い高野連に却下されたそうですが、この日、PL学園のユニフォームを着て始球式をしていたら、「まさにリアルレジェンド始球式」だったと思います。

 

この「レジェンド始球式」企画は、記念大会だけでなく、これからも、通常の選手権大会でもやって欲しいものです。

でも、高野連は、そんな粋な計らい企画は計画しないだろうなぁ。

 

決勝の相手は、史上初の2回目の春夏連覇を狙う大阪桐蔭。

U-18代表候補が5人も揃うエリート集団なので、甲子園球場の応援を味方につけて、金足農業は、ミスをせずに粘るしかないでしょう。

それから、決勝の「レジェンド始球式」のオオトリは、1969年の第51回大会決勝の松山商(愛媛)VS三沢(青森)戦で、延長180-0で引き分け再試合の激闘を演じた太田幸司氏(三沢)と、井上明氏(松山商)がダブルで担当されるそうです。

済美が勝ち上がってくれば、「愛媛VS東北勢」でした。

大阪桐蔭のワンサイドゲームになる嫌な予感もありますが、100回記念大会を締めくくるドラマを演じて欲しいですね。

 

 

 

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