やや旧聞に属する話ですが、2017年11月8日の毎日新聞が、
「2018年2月4日に開催される第67回別府大分毎日マラソン大会に、ノーベル医学生理学賞を受賞した京大iPS細胞研究所所長の山中伸弥教授(55)が初めてエントリーした」
ことを報じていました。
ご存知の方も多いと思いますが、別府大分毎日マラソンは、女子のみがエントリーできる大阪国際女子や名古屋ウィメンズを除いて、男子選手が走ることができるフルマラソンの大会では、東京マラソン、福岡国際マラソン、びわ湖毎日マラソンに次ぐ最高峰のひとつと言われています。
かつては、持ちタイムが2時間50分を切っていないとエントリーできない時代もありましたが、福岡国際、びわ湖毎日を除き、視聴率、スポンサー集め、大会運営費などの面や世の中の市民マラソン化の流れから、制限時間が3時間半となり、60回大会から女子選手にも門戸が開かれました。
エントリーのカテゴリーは、フルマラソンの持ちタイムで、
◆2時間30分以内のカテゴリー1
◆2時間55分以内のカテゴリー2
◆2時間59分59秒以内のカテゴリー3
◆3時間30分以内のカテゴリー4
に分かれています。
ちなみに、カテゴリー1、2、3は、エントリー期限まで定員がありませんが、カテゴリー4は、定員が設けられていて、エントリー開始後、すぐに定員になりますから、山中教授は「クリック合戦も無事突破」されたことになります。
毎日新聞の記事によると、山中教授は、大学ではラグビー部だったそうで、20代に3度、フルマラソンを走り、その後は走ることから遠ざかっていたそうですが、2011年に大阪マラソンが誕生したのを機に「40代最後の記念に」とランニングを再開したそうです。
それにしても、山中教授が走り始めたころは、「研究資金集めを兼ねたアピール活動の一環」かと思っていました。
つまり、タイムは狙わずに、4時間前後で、一緒に参加している選手や沿道の応援、メディア向けに「しっかりアピール」することが狙いだと思っていました。
しかし、去年12月のマラソン大会の「格」の上では、東京、福岡国際、びわ湖、別府大分の次のクラスの「防府読売マラソン」(制限時間4時間以内)に参加され、あと少しで3時間30分を切るところまで来られびっくりしました。
そして、その2か月後の2月の京都マラソンで、3時間27分45秒で走られたニュースを耳にして「これは、別大にエントリーされるのでは?」と秘かに感じていました。
記事では、山中教授は、研究や講演、毎月の海外出張など多忙な日々の合間に、昼休みは京都の鴨川沿い、休日には大阪城公園付近を走り、月間走行距離は200~250キロになるといいます。
「研究は長く努力してもなかなか成果が出ないが、マラソンも同じでひたすら走る努力が必要。でも、報われることも多い。それが研究の励みにもなる」
とおっしゃられていますが、これは、一般のビジネスマンにも通ずるところがあります。
ちなみに、私は、2014、2015、2016年と別府大分毎日マラソンに参加し、それぞれ、2時間59分54秒、2時間52分25秒、2時間55分5秒で走りました。
2017年大会は、坐骨神経痛や腰痛の影響で出走を見送り、2018年大会は、現状、エントリーしていません。
やはり、この大会は、他の大会と違って「参加することに意義あり」ではなく「練習が万全に積めて、納得ができる仕上がり」になっていなければ、なかなか走る気力がわかないです。
山中教授と一緒に走れないのは残念ですが、いつの日か、最高峰のひとつとされるこの大会に復帰し、歓喜の美酒を味わいたいものです。
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