サッカー女子ワールドカップカナダ大会で日本、6日の午前8時(現地時間5日の午後4時)から決勝でアメリカと対戦し、2-5で敗れ連覇はならなかった。
アメリカ、4年ぶり3度目のW杯優勝で、史上最多だという。
サッカーに関しては、シロウトなので、印象だけ挙げると、
◇ハットトリックを決めたロイド選手を守備陣はフリーにさせ過ぎていた
◇最初の1点目のコーナーキックからのボールがグランダー(地を這う低いボール)は意外
◇ゴールキーパーの海堀選手のミスが目立った
◇待って受けるパスが多く、アメリカにボールを奪われるシーンが多かった
という感想である。
悪口になってしまうが、今大会は、ゴールキーパーの海堀選手のミスが目立った。
代表的なシーンが、ベスト8入りを決めたオランダ戦の「胸トラップミスからの失点」。
アディショナルタイムに入っていたから、時間を稼ぎたかったなどの理由もあるし、トラップして、キープしたかったという狙いは良いと思いますが、結果からしたら、キャッチング技術が悪いのか、するっとこぼれて、無意味に失点。
今回も4点目のロイド選手の得点は、キーパー海堀選手が前に出た守備位置を見てのシュートであり、前回W杯準決勝のドイツ戦で、川澄選手が決めたループシュートとと同種のゴールで技ありであった。
最終的なボール支配率はチェックしていないが、前半終了時点では、日本は51%。
4失点もしていて、アメリカに好きなようにボールを回されている割には、わずかながら支配率は高かったのだ。
しかし、肝心なところで、パスは奪われ、しかも、パスミスが多く精度を欠いていたように思う。
技術的には、「待って受けるパス」が多く、スピードが日本程度のチームであれば、日本のパスはつながるが、準決勝のイングランド、そして、決勝のアメリカにようにスピードがあるチームだと、圧倒的にパスがつながらず、しかも、奪われる。
待ってパスを受けるから、当然、スピードのあるチームには、すぐにボールを奪われる。
このあたりは、世界と伍していくためには、「動きながらパスを受ける」サッカーをしていく必要がある。
決勝を前にした前日会見で、宮間キャプテンが、サッカーに対する熱い想いを表す言葉を語ったのが、個人的には非常に共感しています。
それは、
「ブームではなく文化になっていけるように」
という言葉。
宮間選手は、冷静だな、と。
4年前に優勝して、3年前のロンドン五輪で銀メダルに輝いてはいるが、宮間選手は「女子サッカー人気は、まだ一時的なもので定着していない」と捉えているのだ。
確かに、その後、国際大会では、日本はあまりいい結果を残しておらず、日本の国内戦(リーグ戦)の観客動員数も減少している点を冷静に分析し、「ブームではなく、文化にまで女子サッカーを高めたい」と心から思っているのだろう。
実際、女子サッカー選手の競技環境は、まだまだよくない。
プロリーグがあるといっても、選手契約だけで、生活費は、バイト収入のみという選手も多数いる。
したがって、選手層は、決して厚く、高くないのが現状である。
来年のリオ五輪、そして4年後のワールドカップに向けて、日本の課題をひとつひとつクリアしていって欲しいと思う。
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