「漬物ステーキ」という飛騨地方のソウルフードがある。

この漬物ステーキは、「飛騨地方限定の習慣」である「漬け物を焼いて食べる」ところからきている。


なぜ、飛騨地方では漬物を焼いて食べる習慣があるかといえば、飛騨地方の冬は寒くて、漬物が凍ってしまうからである。

冬の貴重な食料であった漬物が野菜としての役目を果たしていて、漬物が凍りついてしまったら、解かすために、囲炉裏で朴葉に載せて焼いた料理法が始まりなのだ。

わたしの両親の出身である信州伊那地方でも、冬は寒く貴重な「漬物」が凍るので、「漬物を煮て食べる」習慣はありますが、「鉄板で焼く」という発想が面白いです。


つまり、昔から飛騨地方では、「朴葉の上で切り漬けを焼いて、生卵を混ぜて半熟で食べる」ことが習慣だったのだ。

「漬物ステーキ」は、この習慣を進化させたもので、朴葉でなく鉄板に油を引き、漬物を焦げ目がつくまで炒め、醤油や味噌などで味を調え、鉄板の真ん中に寄せて卵でとじ、鰹節と紅しょうがを添えて完成である。

一般的には、「白菜漬け」が多いようですが、古くなった(要は少し酸っぱい)野沢菜やナス、大根などの漬物でもよさそうです。


わたしが「漬物ステーキ」を知ったのは、約10年前。

すすきのの岐阜出身のマスターがいる居酒屋(現在は閉店)で食べたのがきっかけで、美味しくて存在を知った後は、しょっちゅう注文していました。

今週、世界遺産の白川郷を見に行く機会に恵まれ、「本場の漬物ステーキが食べられるチャンス」とわくわくしていました。


漬物ステーキは居酒屋メニューであることが多く、昼間から提供されているお店が少なかったのですが、「漬物ステーキ定食」としてランチで食べられるお店に訪問してきました。

(藤乃実 http://www.hida-kankou.jp/gourmet/1000000551/  )

他の定食メニューが700円程度ですが、漬物ステーキ定食は500円と安価、そして美味しい!!

簡単に作れるので、白菜漬けを少し古くさせて(酸味があった方が美味しい)作ってみようと思います。

(※ 自分を変える“気づき”ロジカル・シンキングのススメ メルマガ435号より)



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