つづき
その後、内田さんがひざの故障をされ、しばらく走れない時期が続き、今年の名古屋ウィメンズで復帰ラン(3時間22分台)をされたので「この調子で一気に315切っちゃいましょうよ」なんて、私から提案しました。
すると、内田さんは「じゃ、道マラで切ります」なんておっしゃるので、「えっ、いくら北海道と行っても8月だと30℃超えるから、ここで315は厳しいですよ。狙うなら洞爺湖!」というと、「じゃ、洞爺湖行きます」ということで、私の初の「専属ペースメーカー」が決まりました。
当日の作戦は「キロ4分30秒でハーフまで押して(1時間35分)、その後は、キロ4分44秒以内をキープして(1時間40分)ジャスト315切り」です。
それにしても、わたし、初マラソンを除き、フルのハーフを、1時間30分を超えるタイムで通過したことがありません。
このペースで走ると、徐々にペースを上げていく入賞候補の女子ランナーや男子のサブスリー前後のランナーと2キロぐらいまで一緒に走るので、「いつもと風景」が違って新鮮でした。
また、通常のペースより、キロ30秒近く落とすと「こんなにも呼吸が楽で、後ろ向きで声を掛けながら走ることもできるんだぁ」と気づきました。
また、内田さんは素晴らしい洞爺湖と羊蹄山を眺める余裕はなかったと思いますが、私は、沿道(少なかったですが)の人の声援に応え、笑顔で手を振り、景色を堪能する時間がたっぷりありました。
また、同じペースで走るランナーとお話しすることもできちゃいます。
故障でジョグペースだったON師匠さまともおしゃべりできちゃいました(^-^)
肝心のペースですが、ハーフ通過がほぼ1時間35分。
約5分の貯金ができましたが、内田さんは「20-25は中だるみする」と事前に聞いていたので、油断できません。
しかも、この区間には、洞爺湖の新コース、だらだらした坂道もあります。
内田さんのペースが明らかに落ち始めました。
しかし、接近し過ぎると、私に合わせて内田さんもペースを落としそうだったので、見える位置(約5~10m前方)で「着かず離れず作戦」で、できるかぎり「4分44秒」をキープしつつ走りました。
するとこのあたりから、同じように「315切り狙いの女子ランナー」や「315を目標に走っているランナー」が自然と周りに集まってきました。
残り5キロの時点で、315切りまで、残りの時間は24分50秒。
キロ5分では届きません。
一番嫌なパターンは「30秒届かなかった」というような「惜しい~」と言われるタイム。
内田さんには、あとで「鬼に見えた」と言われましたが、4分50秒を死守して走ってもらうことにしました。
つづく