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2010年3月16日付のオリコンによれば、
「カラオケルームチェーンの“ビッグエコー”を展開する第一興商が全店舗で“店内分煙化”を推進ていくことを発表した」
という。
第一興商の発表によれば、
◇116ある直営全店舗で実施
◇1店舗当り20%以上のルームを禁煙ルームとする
(例:50ルームの店舗では10ルーム~15ルーム程度)
◇POPやステッカーで入口に明確に“分煙”を表示する
◇将来的には30~40%まで禁煙ルームを拡大する
◇子会社運営店舗にも分煙の取り組みは拡大していく
そうだ。

この第一興商の業務方針の背景には、
◇日本の成人男女の喫煙率が約25%になった
(JTが実施した2009年「全国たばこ喫煙者率調査」より)
◇“禁煙ルーム設置を望む来店客の要望”に応えた
◇社会的に広がりを見せている受動喫煙防止に対する社の対応
◇他のカラオケチェーンに対する差別化
ということが挙げられるだろう。

今回の第一興商の発表について、個人的には大歓迎だ。
ただ、カラオケ、居酒屋といった場所には「ひとりで行くこと」は少なくグループ利用となる。
また、単なる食事だけでレストランに行くなら「グループに喫煙者がいても非喫煙者に合わせて禁煙席を選ぶ」ことが多いが、カラオケなど「お酒が入る場所」では喫煙者がグループにいると「禁煙席」は選びづらい。

つまり、非喫煙者にとって、第一興商の動きはありがたいが、カラオケ利用者にとっては「禁煙ルームがあるからビッグエコーに行こう!」という動機づけになるかどうかは微妙だろう。
また、空いている部屋が「禁煙ルーム」しかない場合、とりあえずその部屋をオーダーし、無視して「喫煙すること」もあるだろう。
その場合など、その後に「禁煙ルームだと思って利用した人」からクレームが来ることは必至である。

あと「JTの調査結果である“成人男女の喫煙率約25%”」を分煙化の根拠にしているが、
◇カラオケを多く利用する若年層の喫煙率はこの数字より高い
◇北海道など地域によっては、もっと喫煙率は高い
◇「グループ喫煙率」という数字を出したら、はるかに喫煙率は高くなる
といった現状があると思う。
他のカラオケ店との激戦地区店舗では「禁煙ルームしかないことによるお断り率」が非常に高くなり、売上が厳しくなる店舗も出てくるだろう。

こういった「さまざまな障害」をどうやって第一興商は乗り越えられるか今後の動向を見守りたい。
しかし、カラオケルームの分煙化は、
◇清掃や内装の維持管理コストが減少する
◇火災リスクが低減する
といった効果もある。
数年後に「分煙化は断念しました」という発表が第一興商から出されないよう、頑張ってほしいと思う。

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