札幌市営地下鉄の駅で「携帯電話の使用規制が2009年4月1日より変わります」旨の広告が掲示されていた。
札幌市営地下鉄を運営する札幌市交通局では現在、
「心臓ペースメーカー装着者に配慮し、携帯電話の使用を全面禁止」
している。
それが、4月1日から、他の多くの交通機関のように、
「優先席(専用席)付近のみ電源オフ、それ以外はマナーモードにして音声通話は不可」
というルールになるようだ。

札幌市交通局が2008年7月に20歳以上の市民1万人にアンケート調査をしたところ、
「いつも切っている」「気がついた時は切っている」:43.5%
「ほとんど切っていない」「全く切っていない」:35.3%
「携帯電話を持っていない」:18.1%
だったという。
(※VOC-電磁波対策研究会の資料より)
おそらく、このような状況と、他の交通機関との整合性、心臓ペースメーカー装着者に対する安全面、モバイルデータ通信が普及した社会性などを考慮した結果のルール変更なのだろう。

電車内での音声通話はもってのほかであるが、多くのビジネスマンがおそらく「マナーモードによる電源オンやメールの送受信はOKにして欲しい」と望んでいたはずなので、このルール変更は、ありがたい。
筆者は、
・総務省の指針で「携帯電話をペースメーカー装着部位から22cm以上離して使用する」
・東海道新幹線ではほぼ全面的にデータ通信環境が整備されている
ことなどより、「札幌市交通局の携帯電話ルールは厳しいなぁ」と常々感じていた。
また、心臓ペースメーカーについては、NHKで放映されたドラマを巡って心臓ペースメーカーの耐久性が話題になっていたので、「優先席付近の電源OFFさえ徹底されれば実害はないのではないか」と思っている。

しかし、「携帯電話の電磁波による影響」を調べていくと、総務省の指針の根拠は、
「一台の心臓ペースメーカーを使い、非金属環境で行なった実験に基づいている」
そうだ。
しかし、ある大学での実験結果では、
「閉鎖された金属空間(列車やエレベーター内)で、複数の人が携帯電話を使う場合は電波の反射の影響などにより心臓ペースメーカーや電磁波過敏症者への安全性は保証されていない」
そうなのです。

上記のような状況と「心臓ペースメーカー装着者や電磁波過敏症者」と「日常生活やビジネス上モバイル通信が欠かせない人々」の「共生」という点で考えると、
「電源ONがOK車両と不可車両を分ける」といったような「車両ごとの措置」が当面、本来は必要なのかもしれないな、と思う。

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