石川遼選手は2008年1月10日にプロ転向を宣言し、16歳3ヵ月24日の史上最年少の日本ゴルフツアー機構(JGTO)ツアープロとなった。(日本ゴルフ協会(JPGA)のプロゴルファー資格は2008年4月1日に取得)
プロに転向した初戦こそ首位タイで最終日を迎え、5位になったものの、10月のコカ・コーラ東海クラシックまでは出場15戦で予選落ちが8回とプロの壁にはね返され続けた。
だから、優勝インタビューでの、
「こんなヘタな自分が、たくさんの人に応援してもらっていいのだろうか」
はこれまでの結果から、正直な石川選手の気持ちなのだろう。
ただ、それだけ周囲から期待されても、
「ファンに愛される選手になる」
「応援をプレッシャーだと思いたくない」
という想いで、期待に応えようと懸命に練習を続けていたそうだ。
石川選手のキャディーを務めるキャディーの加藤大幸さんは石川選手について「練習量と練習の時の集中力が並外れている。優勝は不思議なことではない」と証言しているという。
昨年度まで石川選手が在籍する杉並学院高校のゴルフ部監督を昨年まで務めていた吉岡徹治氏(現在は、ジュニアゴルフのクラブチーム「MAGIC」を主宰(運営会社の㈱プライム・ヒルの代表))は石川選手の特徴を、
1)プラス思考
2)観察力
3)チャレンジ精神
だと言っている。
確かに、優勝したマイナビABCチャンピオンシップの最終日の18番ホール(ロングコース)は深堀選手が2打差で追い掛けていたが、1打目がラフに落ちた後、無難に3オンを狙わずに『チャレンジ精神』で池越えのショットを打った。
結果は池の水際にボールが落ちた。
しかし、普通は「やっちまった」と後悔するところを、石川選手は「ファンのみなさんにウォーターショットが見せられる」と『プラス思考』でこの時考えたという。
また、試合で出会う大先輩のプロゴルファーと一緒に回ると、『観察力』を発揮して何かひとつはその先輩プロゴルファーの「技」を吸収してすぐに試すのも石川選手の特徴だという。
素人考えであるが、もしかしたら17歳1カ月の石川選手と同じぐらいの技術力があるジュニア選手は他にもたくさんいるのだろう。
しかし、石川選手のような立場であるからこそ、他の選手には経験できない「場」を大会主催者などからセッティングされ、「技術力」だけでない「精神力や経験、知見」を学ぶことができるから成長のスピードが速いのだろう。
例えば、タイガー・ウッズ選手にしても、天性の才能以外に、周りが作る環境がその実力を加速度的に身に付ける要素になっていたと思う。
ただ、プラス思考やチャレンジ精神はリスクも高い。また「先輩ゴルファーの技を見て実践する」観察力も「技が完成していない段階で使う」のは「培ってきた技術が壊れる」リスクもある。
まだ17歳だから「小さく無難なまとまったプレー」をしては欲しくないが、「プラス思考、チャレンジ精神、観察力」という石川選手の特徴をうまくコントロールできるコーチの存在も今後の成長過程には重要な要素だと思う。
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