当然、全盛期よりは体力面は確実に落ちている。
しかし、有望な若手選手にも引けを取らない活躍をしている。
その秘密は「予測力」にあるという。
あるレベル以上の選手になると、試合結果を大きく左右する要素は、サービスやスマッシュという自分自身の基本的な技術面よりも、「相手の動きをどのように読むか」が重要なのだという。
つまり、相手に打ったボールがストレートに戻ってくるのか、クロスに戻ってくるのかをいち早く判断し行動する能力が高い選手が試合に勝つのだ。
伊達選手の武器は「ライジングショット」である。
これは多く人がご存じのように相手から返って来たボールがコートで弾んで頂点に達する前にショットを打つのだ。
つまり少しでも早く相手にボールを返せば相手は次の態勢が整っていないからミスを犯しやすい。
また、ただライジングショットで相手方コートにボールを返すだけではなかなか相手の態勢を崩せないから、相手の動きを予測することが必要になるのだ。
伊達選手の場合、相手の「構え・身体の向き・バランス・顔」を総合的に判断して戻ってくるボールがストレートなのかクロスなのかを予測しているという。
若いころは予測力が不足していても、瞬発力で補えるが、年齢とともに瞬発力が落ちるから「予測力」でその分をカバーして全盛期に匹敵する結果を残しているのだ。
「予測力」は多くの経験を重ねて、経験から得られた情報のデータベースから判断する力であるから、ある意味「老人力」のひとつだな、と思う。
この考えは、私たちビジネスマンにも応用できる。
若い頃は、精神力と記憶力、有り余る体力でフットワークが軽くどんどん行動できる。
しかし、年齢とともにそれらは少しずつ低下していくが、経験が増えた分、経験をうまくつなぎ合わせて次の事態を予測して最適な行動を取ることである。
そう考えると「若い頃にはなんでも経験しておくことがよい」と言われる意味がわかる。
伊達選手は、その他に活躍できる理由を「心の余裕」だといっている。
つまり「勝てなくても死ぬことはない」「毎週発表されるランキングに一喜一憂して切羽詰まることがない」と考えられるようになったからだそうだ。
自分自身を振り返れば「経験は増えたけど、まだまだ心の余裕がないなぁ」と思う(苦笑)
(※ 自分を変える“気づき”ロジカルシンキングのススメ メルマガ92号より)
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