「人は環境によって作られる部分の方が大きい」
基本的には、そう信じて仕事をしてきた。

これは、コンサルタントという仕事がら、はじめから「才能ありき」な話をしてしまったら「これから学ぼう」「自分を変えよう」と思っている人の出鼻をくじいてしまうからだ。
また「努力することは素晴らしい」「人間、いくつになっても頑張れる」と希望を持って生きていくことの方が楽しい。

しかし、「遺伝子レベル」で人の特性がある程度決まっていることが、最近の科学でどんどんわかってきている。
例えば、先日のニュースでは「先天性難聴」は持って生まれたある遺伝子の組み合わせで発生するらしい。
つまり遺伝子を調べることで、「難聴の気があるかどうか」が決まってくる。
うまく活用すれば「早期治療」ができるそうなので、健康保険対象になるらしい。

その他にも、アメリカの学者さんの研究で「性犯罪を起こす人の特徴的な遺伝子」というものもあるらしい。
もし本当にそういう遺伝子があるのであれば、犯罪の未然防止にもつなげられるだろう。)

週刊誌ネタで恐縮であるが、女優の大竹しのぶさんには二人のお子さんがいる。
ひとりは、演出家の故服部晴治氏との間にできた「二千翔(にちか)」さん。
もうひとりは、お笑い芸人の明石家さんまさんとの間にできた「いまる」さんだ。
大竹さんは服部さんとは死別、さんまさんとは離婚しているから二人のお子さんはほとんど大竹さんが育てたといってもいいだろう。
しかし、二千翔さんもいまるさんもほとんど一緒に暮らしたことのないお父さんの性格や頭脳を引き継いでいるようだ。

後天的な努力ではどうにもならない、病気だけではなく、性格までもが遺伝子レベルである程度決定されてしまうのであれば、「運動能力が優秀な遺伝子」「頭の回転が速い遺伝子」「病気や性格的なリスクの少ない遺伝子」を持つ人に就職も、結婚も人気が集中してしまうだろう。
つまり「遺伝子による人権問題」が出てくることになるのではないだろうか。

さんまさんと大竹さんは「いまる」という名を「いきているだけでまるもうけ」から取って「い・ま・る」と命名したらしい。ホントかウソかはしらないが、「月並みな“凡人遺伝子”しか持たない人」は「いきているだけでまるもうけ」としか思えない社会になるのだろうか。そうだとしたら、なんだかさびしい。
(※ 自分を変える“気づき”ロジカルシンキングのススメ メルマガ91号より)

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