「小泉純一郎元首相のラストサプライズ」は「政界引退」だった。
9月25日の夜のニュースでは、いち早くこのニュースを取り上げていた。
しかし、私は以前から次期総選挙で引退することが報道されていたし、後継候補の進次郎氏も徐々に関係者の集まる席上に出席するようになっていたというから、あまり驚かなかった。
むしろ、「タイミングを図ったなぁ、お得意の直感的絶妙のタイミング!」と感じた。

それにしても、街頭インタビューで「総理になってもらいたい人は?」という質問を一般に向けると「小泉さん」を挙げる人は未だに多いそうだ。
人気の一番の秘密は「わかりやすいワンフレーズ」。

私たちは「一度すごい人」と思い込んでしまうと、「この言葉の真意は何なんだろう?」とか「きっと凡人には思いもよらない、よくよく考えての含蓄のある発言なのだろう」とものごとを深く良い方向に考えてしまう傾向がある。

最近では、小池百合子氏が総裁選に出馬表明した時の「何も言えねぇ」。
ふつうは、小泉さんの「この言葉の真意は何なんだろう」「私たちに伝えたいメッセージは何?」と勘繰ってしまう。
しかし真相は、北京五輪を観戦して北島康介選手の100M平泳ぎに感動した小泉さんが北島選手のインタビューでのセリフ「何も言えねぇ」を使ってみたくてうずうずしていて、発した言葉らしい。

郵政民営化を実現し、規制緩和を次々と断行した決断力・実行力は最大の功績(結果がいいか悪いかは別にして)だろし、古い既存体制や既得権益を嫌う政治姿勢も人気のひとつだった。
しかし、最後のサプライズが「小泉家にとって最大のタイミング」のためだったとすれば、「やっぱり多くの国民が期待していたものは幻想だったのかな」と思うのである。
(※ 自分を変える“気づき”ロジカルシンキングのススメ メルマガ91号より)

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