相撲界を揺るがす大麻問題について、簡易検査でマリファナが「陽性」と判定された幕内・露鵬(大嶽部屋)と十両・白露山(北の湖部屋)の精密検査の結果(A検体の検査結果)が
世界アンチ・ドーピング機関及び日本アンチ・ドーピング機関の認定検査機関である三菱化学メディエンスによって2008年9月6日に出た。
結果は、またもや「陽性」反応を示した。

しかし、この結果について、北の湖部屋関係者によると北の湖理事長は、予備のB検体について警視庁の科学捜査研究所での検査を希望し、その結果で身体を決める考えだという。
要は、
・民間の調査機関の結果は信用できない
・民間の検査結果をもとに一生マリファナ吸引のレッテルが貼られていいのか
という思いなのだろう。

しかし、そこまで検査結果に疑念を抱くのなら「抜き打ち検査の妥当性」自体を検証する必要があるだろう。
つまり、おそらく「A検体の検査結果は厳密で妥当」、「予備のB検体もA検体と同様のもの」であるだろうから、科捜研で検査を実施しても検査結果は変わらない。

可能性は薄いが、あるとしたら「大相撲サスペンス劇場」とも言える大がかりな「日本相撲協会自体の現体制解体」を狙った陰謀説。
大麻所持で逮捕され解雇された幕内・若ノ鵬により、所属部屋親方の間垣親方が理事を辞任し、理事長の進退問題は収まってしまった。
つまり、協会内部の大々改革をしたいと思っているグループがいても、理事長をはじめとした現体制に変化がなければ何も変わらないのだ。

昨年の時津風部屋のリンチ事件後の役員改選に関しても、北の湖理事長は「周りに推されて理事長を引き受けた」として再任されている。
北の湖理事長がシンパで固めた現在の役員から他の人の名前が出るはずもないし、現状に蓋をして現体制下でうまみがある人たちは、北の湖理事長を担いでおとなしくしていれば嵐が過ぎる。
しかし、そうなってしまい続ける限り根本からの改革はできない。
だから、北の湖理事長がその職を辞するためには、北の湖部屋関係力士をマリファナの陽性反応がでる結果にするしかない。

上記は完全な「陰謀だったとしたら」の推測であるが、そこまで考えるのであれば、陰謀を仕掛ける側は、「採取した尿をすり替える」だろうし、抜き打ち検査自体があやしいものになる。
だから、予備のB検体を科捜研で調べても意味がないと思うのだ。

しかし、仮に「陰謀」だとしても、そういう「陰謀」をしなければ組織が変わらない状況になってしまっている組織は、健全ではない。
つまり正当なプロセスでは「自律して継続的改善ができない」からだ。
日本相撲協会の純資産は471億円ともいわれ、これだけの資産をほこれば、ぬるま湯に浸っていたくなる気持ちはわかる。
渦中の露鵬や白露山には申し訳ないが、「シロ」でも「クロ」でも徳川幕府の末期と同じで、「自分たちの世界は特別」「外の世界のことは知らなくていいし、知る気もない」と捉えてきてしまった組織には、黒船が来襲した時のように外圧がなければ変われないのだろう。

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