毎日放送のインターネット版ニュースに無免許で中学校の数学の授業を3年間実施していた男性先生がいたニュースが報道されていた。

このニュースの概要は、
・ニュースがあった学校は、兵庫県尼崎市立の中学校
・数学免許がないこの教諭は、小中学校の保健体育のみ教員免許を持ち1989年に採用
・2005年4月にこの中学校に赴任するまでは尼崎市内の中学で保健体育の授業を担当
・2005年4月にこの中学校に赴任後は週21時間、1、2年生の数学の授業を担当
・来年度から始まる教員免許更新制に備え市教委が確認して無免許が発覚
というものだ。

それにしても「なぜ今まで市教委も赴任中学校でも無免許がわからなかったのだろう?」という疑問が浮かぶ。
教員採用試験の際には、教員免許証の写しの提出が手続きとしてある。
だからこの段階では「保健体育の教諭」として採用されている。

この男性教諭によれば、
・履歴書の免許取得科目欄に「数学」と書き加えた
・前の学校でも数学を教えたことがある
と話していることより、教員試験合格後にこの男性教諭の取得資格が市教委としては「保健体育」「数学」と認識されていたことになる。
しかし、そうだとすると「数学の教員免許証」がないのに「本人の履歴書の記述のみ」で「数学の免許がある」と市教委には認識されていたことになる。

以上より、
1)受験手続あるいは採用手続きの際の「保有免許確認」の手順
に改善の余地があると思う。
また、その他の補完する手順として、
2)人事異動の際に「免許を含めた力量の有無確認」の手順
も改善の余地があるともう。

おそらく、問題となった赴任中学校では「市教委が人事を管轄している」ことより、「数学の免許と保健体育の免許を持っている先生」として異動してくれば、その認識で授業編成するはずだ。
ただ、常識的に考えれば、なかなか「保健体育と数学の免許」は取得できない。
異なった免許を取得するとなると、免許が取れる学部に学士入学して取得するか、通常ルートで卒業した大学以外に、一部の単位だけ免許が取れる大学で通学あるいは、通信教育等で履修しなければ難しい。
履歴書にどのように記述されていたかわからないが、市教委での採用時、あるいは、赴任した学校の校長や教頭が学歴を含めた経歴を確認すれば「あれ?」というようなことはわかるのではないかと思う。

この報道の続報を待ちたいと思う。

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