特別な技術が無くても、サラリーマンとして転職可能な年齢的タイムリミットは、一般的には30歳ぐらいで、この年を過ぎると、資格や経験、実績などスペシャリティがないと難しいだろう。
私自身は1度目の転職を29歳の時にしているが、その頃務めていた年齢の近い同僚とは「このまま務めていたらツブシは利かないよね」とよく雑談していたことがあった。
私が最初に勤務していた職場が半官半民の組織で、大企業のような出世競争にさらされていないこともあったが、男子職員はなんとなく、30歳を境にして、「このまま奉職し続け組織内で生きていくか」か「自分のさらなる可能性を追い求めて外に出るか」の仕事に対する割り切り感が違った気がした。
中高年になっての転職で比較的多くの人が目指す職業にタクシー運転手があるだろう。
おそらく「2種免許さえ取れば採用条件に該当する」からだろう。
しかし、私は「タクシー運転手にはとてもなれない」と思っている。
それは、賃金などの労働条件が過酷であることもひとつであるが、「常に安全と背中合わせの職業」だからだ。
自分では「運動神経が鈍く運転が下手」とは決して思わないが、「運転手向きの運動神経やとっさの判断能力」というものがあるとしたら、私はなんとなく向いていないと思う。
私自身は、地方都市を中心に1000~2000円以下の短距離のタクシー利用が多いが、月に10回程度は利用している。利用するときは、たいてい「公共機関を使用しての移動では約束の時間に間に合わなさそうな時」である。
だから、運転手さんへの要望は「少し遠回りしてもいいから早く!」である。
すると、運転手魂というか、気合いを入れて運転してくれる運転手さんが多く、結構無茶をかなえてくれる。
要求どおりに走ってくれたあとに、「ありがとうございます、無理させちゃってすみませんねぇ」とお礼を言うと、運転手さんには「もっとキツイ要求や言葉遣いが高圧的なお客さんはたくさんいますよ。かえって楽しかったし、喜んでもらえて嬉しいです」と笑ってくれる。
このような姿を見ている限り、「私にはとても真似できない仕事だ」と思う。
(つづく)
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