また、助け出そうとした永沼さんの父と近所の工事作業員2名も重軽傷を負った。
噛んだ土佐犬(信長と名づけられていた)は、体重50キロ、体高1メートル、体長1.2メートルある4歳の雄犬で、永沼さんの敷地内の畑の一角に設置された鉄製のおり(長さ4・5メートル、幅3・5メートル、高さ2メートル)で飼育されていたそうだ。
西日本新聞のインターネット版の報道によると、
・別の檻にもう1頭の土佐犬を飼っていた
・出勤前にえさやりをするのが日課だった
・近所の人によると犬はよく吠えていた
・噛んだ犬は足が悪かった
・犬が大きすぎて散歩に連れて行けない
という状況のようだ。
ここから想像できる犬の状況として
・犬は運動不足であった
・運動不足により、ストレスが溜まっていた
ことが予想される。
土佐犬は特徴として、「飼い主には従順であるが、興奮状態に陥ると飼い主にも噛み付く獰猛さを備え持つ」という。
要は、人間に例えると「一度キレると見境がない」のだろう。
おそらく、「えさやりに檻に入った永沼さんに、ストレスの溜まっていた犬は攻撃し、噛み付いて出血したことにより、飼い主でも止められない状態になった」のではないだろうか。
イギリスやフランス、ドイツなどでは土佐犬のようなもともとの用途が「闘犬」である犬を「危険犬種」としてペット飼育に関して規制対象としているという。
日本でも、土佐犬、秋田犬、紀州犬、シェパード、ドーベルマン、セントバーナードなどを「人に危害を加える恐れがある特定犬」としている自治体がある。
現実問題として、土佐犬による事故は多く、「特定犬」の「飼育」と「緊急事態」に関する条件設定は必要だと思う。
飼い主からすれば、「普段はとても従順」といっても、そもそもとして野性の本能があるわけで、ひとたび興奮状態に陥れば、飼い主でも手が付けられないのだから、緊急用ブザーや監視カメラなど周りの人が異変に気づく態勢、異変状態に対して麻酔銃など興奮状態の犬に対して立ち向かう方法は確保されているべきだろう。
闘犬としての土佐犬の試合では、組み合った犬同士を離すために、火を翳し、場合によっては押し付ける方法をとっているらしい。
もしかしたら、現状は、動物愛護法などの法規制等の絡みで、自治体による具体的な規制条件は「届出」など限定されたものにせざるを得ないのかもしれない。
しかし、「届出」は単に「どこで飼育されているか」と「飼われていますよ」を明確に識別するだけのことである。
具体的な飼育条件、特に緊急事態(飼育時、散歩など外出時)に対する備えは罰則規定を含めて制定が急務だと思う。
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