ハンセン選手は、スポーツ大手のナイキ社と契約している。
そのナイキ社が、同社がサポートしているアメリカ代表候補のハンセン選手を含む7選手に対して6月29日に開幕する選考会でレイザーレイサーの着用を認めたと言うのだ。
契約社会のアメリカにおいて、この事は異例とも言える。
スポーツ報知の記事によると、この例外措置に対してナイキ社広報担当者は「トップ選手が他社の水着を試して、好奇心を満たし、不安なく泳げるようにするため」と説明しているそうだ。
日本の水連契約各社もそうであったが、確かに、「選手の自社水着に対する信頼感」「選手の水着問題に関する精神的不安解消」「自社水着に対する選手や世間からの批難」「レイザーレイサーを着させないことによる自社のイメージダウン」等を考えればやむを得ない処置なのだろう。
すでにミズノ社からお墨付きをもらっているジャパンオープンで200M平泳ぎで世界記録を樹立した北島選手は、正式に北京五輪でレイザーレイサーの着用を宣言して、すでにレイザーレイサーにマッチした進化した泳ぎを高知トレーニングで構築中だという。
レイザーレイサーは開発担当者曰く「水の中で身体をマッチ棒のように保つイメージ」で、着心地のよさは全く度外視し、長時間の着用も視野に入れていないと言う。
また、すでにいくつものレースでレイザーレイサーを着用している女子背泳の伊藤華英選手によれば、「2度目の着用」が最もフィットし、「4度目の着用で水着が破れた」「長時間着用していると手足が痺れる」などの証言があることより、「レイザーレイサー着用の極意」ともいうべき法則も選手自身が限られた時間で繰り返し試して、見つけ、会得していくしかない。
しかし、北京五輪代表選手でも男子背泳の中野高選手、男子平泳ぎの末永雄太選手、男子800mリレーの内田翔選手は各契約社を気遣ってなのか、「メーカーを信じる」と五輪本番でもレイザーレイサーを試さないと言う。
メーカーに対する忠誠心以外に、ノーマル水着で選考会を「戦友」に対する想いもあるのかもしれない。
また、北島選手がジャパンオープンでレイザーレイサーを試す前に語った「正直うざいです」発言のように、「水着騒動に惑わされず、今まで信じてきた道を突き進む」の心境なのだろう。
しかし、外野であるいち競泳ファンとしては、この発言は「五輪を直前にした戦略的発言」や「現在の率直な気持ち」であって、この言葉に拘束されないで欲しい。
「信じるものは救われる」という考え方もあるが「論より証拠」とこれまでのレイザーレイサー着用結果から裏打ちされる真実もある。
つまり、選手にとっては大きなお世話だろうけど、「レイザーレイサーを試してから結論を出してもいいんじゃないの?」と思ってしまうのである。
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