最近、自宅の固定電話に登録していない番号から掛かってきた時は滅多に出なくなった。
理由は、大抵は今までの経験則より、
・営業電話である
・電話に出た事でストレスを感じる事が多い
・用事がある人ならば、留守電にメッセージを残す
などであるからだ。

以前は「仕事の電話かもしれない」「有益な情報を自らみすみす放棄することはない」という『よくばり心』と『好奇心』から、必ず掛かってきた電話には出ていた。
また、折り返し電話すると通話料も掛かるよなぁ、とセコイ根性も若干あった。

しかし、相手が留守電にメッセージを残す、あるいは留守電にしゃべり始めたら電話に出ればいい。
また、本当の不在時の留守電であれば、着信番号をチェックして登録してしまうから次からはちゃんと出ればいいのだ。

それにしても、「営業電話」で「この人頑張っているなぁ」「営業電話にしては見習うところもあるよな」という電話での話し方ができる人は殆どいない。
変な話であるが、以前は「営業電話なのに感心」というものもあった。
私の経験では、
・電話営業してきた社員から後で「勇気づけられた!」とお礼状が届けられたケース
・少々、いじわるな質問を何度もしても、適切な回答を必ず返してくるケース
があった。

私は学生時代に「営業(テレアポ)」のアルバイトをするために「まる3日間の営業研修」を受けた事がある。
そこでは、単なる「営業手順の研修」だけではなく、「相手の心理状態」など若干、学問的な座学もあった。
営業手順には、挨拶からはじまり、電話した背景説明、商品説明、相手の質問を受ける、質問や疑問に回答する、金額交渉する・・・などの段取りがマニュアル化されたものがある。
今振り返ってみると「相手の心理状態」についての研修は、非常に役立った。
マニュアルでは「応酬トーク集」(こう言われたら、こう切り返す的な話しかた例)というものもあったが、相手の心理状態や状況を読み切って回答しないと、「単なるマニュアル的セリフ」になってしまうのだ。
つまり「心のこもっていない、上滑りな、口だけの回答」が相手にバレバレになる。

しかし、相手の心理状態をある程度読み切れるようになると「挨拶だけで電話を切らなければダメなお客」「親身に説明し、回答すれば興味を持ってくれるお客」「こちらの口車に乗ってしまうお客」などがなんとなく見えてくる。
そんな状況を、経験則として知っているから「営業電話してくる人がどんな対応をするのか見てみたくて」会話に付き合った事がある。
とても勉強している人は、「応酬トーク」がマニュアル的でなく、常に適切で、こちらも勉強になった事が何度もある。

話を戻すと、最近の「営業電話」は失礼な奴が多い。
困るのは、公的機関が、あたかも「この登録(または講習)は法定業務のひとつです」的な説明をするケースだ。
こちらは法律の専門家じゃないので、ついつい聞いてしまう。
しかし、聞いているとどうも変だ。あとで詳しい知人に尋ねると、営業電話してきた人の説明は誤りではないが「任意」のものだったりする。

またマナー的にひどい営業電話は、こちらが「忙しい」「これから出かける所」(両方とも事実)というと、脅迫するかのように「いつならヒマですか?年がら年中忙しい分けがないでしょう!」とやけに執拗だったりする。
先日は、実家に戻った時に母親が「営業電話」に応対していた。
そのときはもっと失礼極まりなかった。
営業電話でうちの母親に「ご主人さんをお願いします」といってきた。
そこで母親が「不在です」(事実)といったところ「今、男の人の声がしましたよ、不倫関係ですか?」(息子である私の声)と電話で聞いてきたそうである。
「相手を侮辱したいのか」「営業できなさそうなのを知って憂さ晴らししたいのか」わからないが、こうなるととても「真っ当な営業電話」とはいえない。

私は「真っ当な営業電話」というものが存在すると思っている。
しかし、こうも「言葉遣いや会話の内容などマナーが悪く」、半ば「騙して儲ける」的な姿勢の営業電話をする業者が殆どだと消費者は「営業電話は必要悪」と考えるだろう。
今は「未登録の電話には出ない」「必要な情報は自分で取りに行く」が常識になった時代なのかもしれない。
(※ 自分を変える“気づき”ロジカルシンキングのススメ メルマガ70号より)

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