この数字は、2008年度の東京6大学の入学式における父母の出席比率であるという。
つまり、東大の場合、新入生に対して1.66人の父母など付き添いがいたことになる。
東大の新入生は約3200人だから、約5300人もの父母らの出席があったことになる。
正式なデータはないが、自分自身の入学式(21年前)と比較して感覚的には明らかに父母らの出席率が高いように思う。
私の記憶では、入学式も卒業式も親が付き添って来ていた人は稀だった。
(もちろん私の入学した学校の父母らからすれば、東大と違って、大して晴れがましい席ではないから、わざわざ子供と出席するいう気にはならなかったというのもあるのだろうけれど)
東京6大学の今年の出席比率を分析すると、東大がずば抜けて父母らの出席比率が高い。
早稲田大、慶応大という難関大学も出席比率は高いが、系列高からの入学者も多いだろうから「高校の入学式に出たから大学の時は出なくてもいいか」、「エスカレーター式で入学が決まっているから親の感動が薄い」などの理由から、東大より参加比率が下がっているのかもしれない。
東大の場合、新入生に対して「入学式への父母らの出席は2人以内」と事前に通知していたそうだから、父母の出席率は最大でも2倍である。
しかし、1.66倍になるということは、父母が来ていない新入生もいるだろうから、相当数の学生の親らが「2人出席」したと推測される。
東大の入学式では、来賓として祝辞を述べた建築家で特別栄誉教授の安藤忠雄氏が「親離れをしてほしい」と新入生、父母双方に自立を促す一幕があったと聞くが、入学式が開催された日本武道館にいた安藤氏からすると「これが東大に入る学生の親子関係なのか」と苦言を呈したくなるような風景をいくつも目の当たりにした上での祝辞かもしれない。
安藤氏の言った「親は子供を切り、子は親から離れてほしい」の真意は「自己を確立しない限り独創心は生まれない」ということだそうだが、まさにその通りだと思う。
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