この言葉は、引退した桑田投手が持っていた日本人大リーグ最年長登板記録(39歳70日)を39歳185日と更新(サンフランシスコジャイアンツの2008年開幕戦7回に3番手として登板)した藪恵壱投手が自室の壁に貼ってある言葉だ。
それにしても藪投手の野球人生は執念そのものだ。
プロ野球選手にしては珍しく一浪して一般入試で大学に入学している。
また、大学も藪投手までプロ野球選手を輩出していなかった東京経済大学出身だ。
入団した阪神タイガースでは新人王を獲得し、1996~1998年の3年は二ケタ勝利しているが、33歳の2001年は右肩の故障で未勝利に終わっている。
大リーグでは、2005年にアスレチックスで4勝1セーブを挙げたが、オフに解雇され、2006年は大リーグ昇格の声がかからず3A生活で、2007年は所属球団なし。
このような状況であれば、日本でスタープレーヤーだった人であるし、まる2年大リーグから遠ざかれば、自身の年齢を考えて「引退」するのが当然だろう。
事実、藪投手も、おのれの置かれた環境と将来への不安から「単身赴任」しているアメリカで日本に残してきた家族の写真を眺め、「挫折感」と「孤独感」から幾度となく涙したそうだ。
2007年は練習相手もいず、ゴルフ用のネットを購入してどこでも練習できるように車に積み、黙々とゴルフネットに向かって投げ込みをしていた、というから普通に考えれば、プロ野球生活11年間で84勝を上げた投手が耐えられる環境ではない。
おそらく、そんなときに自分を奮い立たせる言葉として「万策尽きた後の一手がある」の自筆の張り紙があったのだろう。
「やりたいことがあるなら、その場所に参加していないと勝つチャンスもない」との考えから「石に噛り付いても」も想いだったのだろう。
同年代としてとてもシンパシーを感じる。
先発登板はないのかもしれないけど、「ロングリリーフができる中継ぎ投手」として活躍して欲しいと思う。
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