2008年3月15日、フリースタイルスキー女子モーグルの上村愛子選手が今シーズンの最終戦を勝ち、後半戦5連勝で有終の美で飾り、既に決まっている総合優勝に華を添えた。
昨晩このニュースを知った時は「すっげー!愛子さんは本当に強くなったんだ」と感心してしまった。
ニュースでは過去の日本人選手のスキーW杯の連続勝利と比較していたが、個人戦5連勝は例がないらしい。
(注:過去の連勝記録は、ノルディック複合の荻原健司選手が1995年シーズンに4連勝、ジャンプの船木和喜選手が1998年シーズンに3連勝している)

勝てる強さを上村選手が備えられるようになったのは「ターン技術とスピードアップ」を重点的に強化したことによるという。
素人的な視点で見ると、トリノ五輪では、高度なエア技をきれいに決めたのに、思ったほどに点数が伸びず5位に終わった。
恐らく、上村選手自身も「思ったほど点数が出ていない」と感じたのではないだろうか。
点数が伸びなかった原因は、スピード不足。
単独で滑っているとスピード感がわかりづらいが、2人同時に滑るデュアルモーグルでは表彰台に上がる選手と差は明らかにあった。

ちなみに、モーグルの採点は「30点満点」で、ターン、エア、スピードの3要素で以下の比率で採点される。
ターン点 満点15.0(全体の50%)
エア点 満点7.50(全体の25%)
スピード点 満点7.50(全体の25%)
上村選手を追っかけたドキュメント番組でも得点比率は高いが上位選手間では差が出にくいターンよりも大技のエア技術習得に重きを置いて練習に励む姿が見られた。

そんな上村選手を説き伏せたのは2006-2007年シーズンから上村選手を指導しているヤンネ・ラハテラコーチだという。
ラハテラコーチは長野五輪の男子モーグルで銀、ソルトレークシティ五輪で金メダルを獲得しているフィンランド人だ。
信頼できる人間性と説得力に裏打ちされる実績のあるコーチの存在は選手にとって大きいんだなぁ、と、実質的にコーチなしで戦っているマラソンのQちゃんこと高橋尚子選手と比較してつくづく感じた次第である。

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