注目の浅田真央選手は6位。
内容的には演技冒頭の3回転の連続ジャンプでは着氷が乱れて手をつき、3回転ルッツはとうとう飛ぶことさえできなかったという。
結果を聞いて、「あ~、やっぱり」感があった。
しかし、おそらく翌日のフリー演技では、今シーズンのグランプリシリーズ2戦同様でそこそこの出来栄えになるのではないかと思う。
「やっぱり」感の理由は、
1)今シーズンは試合で連続の3回転ジャンプを飛べていない
2)3回転ルッツに入る前のステップと踏み切り前のエッジの使い方をとても気にしているからだ。
1)については「試合で飛べていない」ことが意識過剰を生み、過度のプレッシャーになっていると私はみる。
また、2)については今シーズンから少なくとも2つの「技」を作ろうとしているから「技が創られていないから完璧に使えない」とっているからとみた。
シロウト的な見方であるが「2つの技」とは「ルッツジャンプに入る前のステップ」と「ルッツジャンプの踏み切り前のエッジ」である。
前者は採点がエレメント毎のポイント制になってからより高度なレベルを稼ぐために各選手陣営は演技構成を工夫している。
浅田選手の場合は一昨年前までジャンプは普通に飛べていたが昨年はミスが目立った。
これは「ジャンプに入る前に複雑なステップ」を入れているからだ。
複雑なステップをジャンプ前に入れることでポイントは稼げるが助走スピードが落ちるからジャンプするのが難しい。
今年はジャンプの踏み切り判定がルール改正で厳しくなり、従来の浅田選手の飛び方では減点される可能性のあるクセがある。今年のグランプリシリーズ2戦でも現に、素人目にはちゃんと飛べている3回転ルッツも採点をみると減点されている。
つまりルッツジャンプ前の「複雑なステップ」と「踏み切り時のエッジ」は「技が完全に完成していない」のだろう。
したがって、「完成していない技は崩れやすい」から6位のニュースを知った時は「あーやっぱり」感があったのだ。
よく「練習ではできているのに・・・」という話が現地レポーターからでるが「練習時の精神状態は非常心ではない」から技が完成されていなくても成功する可能性がある。
しかし完成していない技は「非常心」ではぼろが出る。
目先のSPの失敗をとりあえず防ぐ方法としては、素人目線では演技構成を変える、つまり「冒頭の3回転3回転を中盤にする」「ジャンプ前の複雑なステップするならばルッツを止めてサルコウなど他のジャンプにする」(その分、ルッツは他の部分で複雑なステップなしに飛ぶ)が考えられる。しかし、今年は「技を創る過程であり試合での失敗はやむなし」とまわりが温かく理解してあげた方がいい気がする。
上達の過程では「創る」と「使う」があるが「創りながら使う」はなかなかできるものではない。
浅田選手の目標は「バンクーバー五輪」であるし、才能がある選手だから「技を完全に創る」ことができればステップやスピンの質はどんどん高くなっているからメダルは問題ないだろう。
したがって「進化した真央」を本人だけでなくファンも期待しているのだから、「技が完全に創られる」までは我々まわりは一喜一憂せず浅田選手を見守ってあげる事が大事なのだろう。
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