上達論を勉強したことのある人なら誰もが知っている法則がある。
それは「量質転化の法則」です。

これは、ある一定量を積み重ねることで、質的な変化を起こす現象を指していて、ものごとの質を変えたかったら、量をこなすことが大事、という意味です。
つまり、何かが上手くなりたければ「質が変化するまで量をこなす」ことが必要で、本質が変化しない段階で量をこなすことを止めてしまうとすぐにもとに戻ってしまうのです。

仕事でもスポーツでもいいが、指導者と呼ばれる人に「自然と出来るようになりなさい」、「意識過剰になりすぎるのはよくない」「気合入れて練習を積めば無意識で出来るようなる」などという人がいるが「上達の過程」ではこれは間違いだ。

上達の過程において「意識せずに、無心で、自然と」はまず無理である。
自動車の運転を例にとれば、免許を取得するまでが「上達の過程」と仮に位置づけると、その過程では「ブレーキはこれ、アクセルはこれ、踏切が見えたら減速する、前方6割後方4割ぐらいで前後の車の動きを見る、横断歩道を横切る時は歩行者に注意する・・・」などと交通法規から運転の基本動作まで教官に教わったことを頭の中でフル回転させて、つまり無心ではなく意識的に有心で技を使い続ける(練習し続ける)必要がある。
強烈なまでに意識的に練習を続けることであるときから無意識で技が使えるようになる。
したがって、上達の過程から「自然に、無心でやりなさい」と指導されて、実施しても「まともな技を創ること」はできない。

【今回のポイント】
「無意識に技が使える」ために「強烈なまでに意識的に練習を続ける」必要がある。
中途半端な技や才能に頼った技は崩れやすいが、質が変化した完成した技は崩れにくい。

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